出版社内容情報
黒くて美しい馬ブラックビューティ。母馬と牧場で過ごした幸せな仔馬時代、優しいご主人の厩舎での成長や活躍、都会の新たな主人のもとで体験した虐待、見聞きした仲間の馬たちの物語まで、その波乱に満ちた一生を、馬自身の視点から描いた動物文学の名作(小学5年以上の漢字は総ルビ)。
内容説明
馬の扱いに長けた人間たちや、仲間のメリーレッグスやジンジャーと楽しく暮らしていたブラックビューティ。ときに浅はかな人間たちに酷使される馬たちの姿に心を痛めたが、彼にも都会の馬車馬としての過酷な運命が待っていたのだった。馬の視点から語られた動物文学の歴史的傑作。
著者等紹介
シューウェル,アンナ[シューウェル,アンナ] [Sewell,Anna]
1820‐1878。英国ノーフォークで敬虔なクエーカー教徒の家庭に生まれる。14歳で足首に重傷を負ったのがきっかけで両足が不自由となり、移動を馬車に頼る生活を余儀なくされる。こよなく馬を愛し、7年近くかけて執筆した『黒馬物語』を1877年に発表。「馬に対するやさしさ、同情心、理解ある扱いを促すこと」を目指した同作は発売直後から大ベストセラーとなり、近代社会における馬の扱いが格段に改善されるきっかけになった。唯一の著作となった『黒馬物語』は全世界50以上の言語に翻訳され、5000万部以上を売り上げている
三辺律子[サンベリツコ]
白百合女子大学大学院修了。翻訳家。東京女子大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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