出版社内容情報
日本に帰国した新城は、両親と妹を亡き者にした強大な権力を相手に、孤独な闘いを挑み続ける。仇敵は巨額の裏金を貪る政商、政治家……果てなき復讐劇の末に、新城を待ち受ける運命とは? 大藪文学の金字塔、ついに復刊!
内容説明
元首相・沖がヨーロッパに貯めこんだ厖大な隠し金の運用会社を壊滅へと追い込んだ新城は、復讐のシナリオを胸に帰国。一人、また一人と仇敵らを確実に仕留めてゆく。政治家お抱えの暴力団同士の抗争を巧みに煽り、巨大な権力の本丸へと迫ってゆく新城。鉄壁の要塞に守られた醜悪な権力者たちを斃すことができるのか!?時代を超えて読み継がれるべき不朽の傑作。
著者等紹介
大藪春彦[オオヤブハルヒコ]
1935年京城生まれ。早稲田大学教育学部中退。’58年、大学在学中に『野獣死すべし』でデビュー。江戸川乱歩に高く評価された。独特の乾いた文体、過激なアクション、銃や車の精密描写などで一躍人気作家に。日本のハードボイルド史に残る数多くの作品を書き上げている。’96年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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