光文社新書<br> 嫉妬論―民主社会に渦巻く情念を解剖する

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光文社新書
嫉妬論―民主社会に渦巻く情念を解剖する

  • 山本 圭【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334102241
  • NDC分類 311.14
  • Cコード C0230

出版社内容情報

嫉妬感情にまつわる物語には事欠かない。古典から現代劇まで、あるいは子どものおとぎ話から落語まで、この感情は人間のおろかさと不合理を演出し、物語に一筋縄ではいかない深みを与えることで、登場人物にとっても思わぬ方向へと彼らを誘う。それにしても、私たちはなぜこうも嫉妬に狂うのだろう。この情念は嫉妬の相手のみならず、嫉妬者自身をも破滅させるというのに――。(「プロローグ」より)政治思想の観点から考察。

内容説明

私たちは、なぜ嫉妬という感情を手放すことができないのか。嫉妬感情は、政治や社会生活、とりわけ民主主義とどうかかわっているのか。嫉妬にかんする古今東西の言説を分析しながら、この「厄介な感情」を掘り下げて考察。

目次

第1章 嫉妬とは何か(嫉妬の悪名高さ;嫉妬にまつわる物語 ほか)
第2章 嫉妬の思想史(嫉妬感情の捉え方について;快楽と苦痛の混合―プラトン ほか)
第3章 誇示、あるいは自慢することについて(不愉快な自慢話;ジラールの「羨望の三角形」 ほか)
第4章 嫉妬・正義・コミュニズム(ビョードーばくだん;正義の仮面をつけた嫉妬心 ほか)
第5章 嫉妬と民主主義(嫉妬は民主主義をダメにする?;民主社会で本領を発揮する嫉妬 ほか)

著者等紹介

山本圭[ヤマモトケイ]
1981年京都府生まれ。立命館大学法学部准教授。名古屋大学大学院国際言語文化研究科単位取得退学、博士(学術)。岡山大学大学院教育学研究科専任講師などを経て現職。専攻は現代政治理論、民主主義論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

112
自分より容姿や才能の優れる者、権力や経済力を握る者を羨ましく思うのは最も人間らしい感情だ。しかも各人は自分が他者に劣っている結果としての嫉妬を認めず、正義感の発露だと自らを偽る。一方で浪費や奢侈を周囲に誇示したり、威信や度量を見せつけて承認欲求を満たす人も後を絶たない。今日はネットの発展で妬み嫉みが大量に社会へあふれ、他者を傷つけたり政治を左右する時代となった。強引に押さえつける強権政治国家と異なり、自由に発言できる民主主義社会は嫉妬の興隆を助けている。トランプはそれを見抜いて権力獲得に利用しているのか。2024/04/20

まゆまゆ

16
なぜ私たちはこうも嫉妬心に狂うのか。自分自身を評価するには他者との比較を通じてでないと自尊心や立ち位置をはかることができないため、ある意味やむを得ないもの。しかも自分が抱く嫉妬心に自分自身が気づくことはすなわち他者への劣等感を認めることになる。平等主義を進めると他者との比較が容易になり、ますます嫉妬心から離れられなくなる、とは新しい視点。2024/03/26

SGM

15
ところどころ興味深い部分もあるが全体としてはあの人はこう言ってるああ言ってるって感じの羅列でそれほど面白味を感じなかった。めぞん一刻は嫉妬の嵐でそこから嫉妬に興味を持ったのだがめぞんはジェラシー。ジェラシーと嫉妬は喪失と欠如という決定的な違いがあるというのがいちばんおもしろかったかもしれない笑(恋敵が好きな人を奪って喪失するのがジェラシー、恋敵が好きな人を有している欠如が嫉妬)。嫉妬が日本の福祉機能の脆弱性を招いている感はあるかもしれない。赤信号を皆で渡ってトラックに跳ねられ全員が即死するのは避けたい。2024/03/19

sk

9
論点がうまくまとまっている。2024/03/14

PETE

8
 著者の近年の関心を基に、嫉妬(日本語だとこの語はどうしてもジェラシーの意味に近い気がする。「妬み」のほうでは?)の心理学・人間学・哲学的議論の系譜をたどりながら、現代政治理論にとっての嫉妬の問題点と、それに対する議論の弱点を考察している。  すでに古代においてイソクラテス、アリストテレス、プルタルコスの議論を見れば、民主政治において妬みは政治学的な重要問題であったことが分かる。ヒュームの議論の解説からは、自分より劣っているとみなしている人が自分の地位に近づいているときに感じる妬みの根拠がよくわかる。 2024/02/15

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