光文社新書<br> 日本のクラシック音楽は歪んでいる―12の批判的考察

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光文社新書
日本のクラシック音楽は歪んでいる―12の批判的考察

  • 森本 恭正【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334101961
  • NDC分類 762.1
  • Cコード C0273

出版社内容情報

本書における批判の眼目は、日本における西洋音楽の導入において、いかに我々は間違ってそれらを受け入れ、その上その間違いに誰も気がつかず、あるいは気がついた者がいたとしても訂正せず、しかも現在まで間違い続けているか、という点である。(本文より)明治期に導入された西洋音楽。だが、その釦は最初から掛け違っていた。作曲家・指揮者として活躍する著者が、二十年を超える思考の上に辿り着いて示す、西洋音楽の本質。

内容説明

本書における批判の眼目は、日本における西洋音楽の導入において、いかに我々は間違ってそれらを受け入れ、その上その間違いに誰も気がつかず、あるいは気がついた者がいたとしても訂正せず、しかも現在まで間違い続けてきたか、という点である。(「批判1 日本のクラシック音楽受容の躓き」より)明治期に導入された西洋音楽。だが、その釦は最初から掛け違っていた。そして日本のクラシック音楽は、掛け違った釦のまま「権威」という衣を纏い、今日へと至る。作曲家・指揮者として活躍する著者が、二十年を超える思考の上に辿り着いて示す、西洋音楽の本質。

目次

批判1 日本のクラシック音楽受容の躓き
批判2 西洋音楽と日本音楽の隔たり
批判3 邦楽のルーツ
批判4 なぜ行進は左足から始まるのか
批判5 西洋音楽と暴力
批判6 バロック音楽が変えたもの
批判7 誰もが吉田秀和を讃えている
批判8 楽譜から見落とされる音
批判9 歌の翼
批判10 音楽を運ぶ
批判11 現代日本の音楽状況
批判12 創(キズ)を造る行為

著者等紹介

森本恭正[モリモトユキマサ]
1953年東京都生まれ。作曲家・指揮者。東京藝術大学中退。桐朋学園音楽大学、南カリフォルニア大学大学院、ウィーン国立音楽大学で学ぶ。’85年よりウィーンに在住し、「YUKI MORIMOTO」の名で活動。2004年、オーストリア国立図書館主催のコンサート「作曲家の肖像」に日本人として初めて選出され、六十以上の手稿譜が同館に所蔵され現在も続く。’07年及び’08年、ヴィトルト・ルトスワフスキ国際作曲コンクール審査員を務める。指揮者としてはオペラを含むバロックから現代までの作品を指揮(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

1959のコールマン

59
☆2。何なんだろう。この置いてきぼり感は。こちらを説得するという事を最初から放棄している。まるで自分だけが読者のよう。だから、著者の言いたいことがずらーっと並んでいるが、「ふーん。だからどうなの?」という印象しか浮かばない。まあ私の読み方がわるいのかもしれないが・・・。前書の「西洋音楽論」と同様、「クラシックはupbeat(裏拍)が強拍になっている。ロックやジャズはこのクラシックの影響下において、upbeat(裏拍)が強拍になっている」という主張が出てくるが、前書と同じく根拠が薄い。2024/01/20

コチ吉

10
色々と示唆に富む著書ではある。日本が西洋化を急ぐあまり、形から入らざるを得なかったのはある意味で致し方なかったのかもしれない。仏作って魂入れずとしても、ではその音楽の魂とは一体どういうものなのだろう。技術だけと評される演奏家は西洋にだってごまんといる。彼我を隔てるものは言語だけにはとどまらないはずだ。西洋人は虫の声を聞いて心が動かされることがないと言う。私には日本人が音楽的人種でないとは思えない。2024/03/17

あんさん

9
レッスンの合間に先生から薀蓄を聞かされているような、なるほどと本当かが混じる内容。西洋音楽はヨーロッパ言語のリズムや抑揚が基礎なのはそのとおりだろう。邦楽の歴史は全然知らなかったので、本当か確かめてみよう。2024/04/29

harumi

7
技術一辺倒で表現力に欠けると言われがちな日本人の演奏家。その原因がとこにあるか、どこから来ているのかを探る本。面白い。20年ほど某楽器を習っている素人演奏家の私にもヒントとなるような練習方法が書かれてあってとても勉強になった。2024/04/02

小鳥遊 和

7
井口基成の校訂楽譜が怪しいという話はピアノを弾かない者としては対岸の火事だが、かつて愛読した吉田秀和の楽曲論に対するコメントは他人事ではない。吉田の「ショパンの曲は小品でも宗教的とさえいえる荘重な始まり方をする」等の批評に大いに感銘を受けていたので、音楽家である著者が「吉田は和声が分かっていない」と断じているのには驚いた。評者は、吉田の「チャイコフスキーの曲は後期ロマン派時代としては和声が単純だ」との評価を鵜呑みにしていたのだから。「戦後知識人批判」がこんな分野にまで及んでいることは歓迎すべきなのだろう。2024/03/14

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