出版社内容情報
探偵たちの集まった館で殺人事件が起きた。その晩、探偵たちの口にしたワインに幻覚剤が混入していたことで、事件は思わぬ方向へ転がっていく……。(ディテクティブ・オーバ―ドーズ)ほか“食”をテーマにした全5篇を収録。異世界転生からエログロ、本格ミステリーまで、唯一無二のミステリー作家・白井智之が美味しく調理した短編集。イラスト・浅野いにお
内容説明
探偵たちの集まった館で殺人事件が発生。その晩、彼らが口にしたワインに幻覚剤が混入していたことで、事件は思わぬ方向へ転がっていく…。(「ディティクティブ・オーバードーズ」)ほか、“食”をテーマにした全5篇を収録。異世界転生からクローズドサークル、不可能犯罪、エログロまで、唯一無二のミステリー作家・白井智之が美味しく調理した短篇集。
著者等紹介
白井智之[シライトモユキ]
1990年千葉県印西市生まれ。東北大学法学部卒業。『人間の顔は食べづらい』が第34回横溝正史ミステリ大賞の最終候補作となり、2014年同作でデビュー。翌年刊行の『東京結合人間』が第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補作に、’16年刊行の『おやすみ人面瘡』が第17回本格ミステリ大賞(小説部門)候補作、’23年『名探偵のいけにえ』で第23回本格ミステリ大賞(小説部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
H!deking
70
何が何だかワタシには理解不能でした。脳が思考を拒絶しました。ですが白井さんのファンであることには間違いありません。2024/07/08
Shun
38
特殊設定系ミステリの書き手といえばこの作家。設定やネーミングセンス等々、おふざけが過ぎる内容なのにこの作家の作品には惹きつけられるものがあり、読み手を選ぶ作家であるのは間違いない。エログロやナンセンスが苦手な方にはお薦めできないが、現実ではあり得ない世界観の中でちゃんと本格ミステリしている作品ではあります。本作はそんな特殊ものの短編集で特に食をテーマにした1冊。奇しくも現在の私は胃もたれを起こしていますが、本作の影響ではないと思いたい。しかしこれから読む方には体調管理を万全にして臨むことをお勧めします。2023/11/21
森オサム
35
著者の作品をそれ程読んだ訳では無いのですが、多少エロ少なめ、グロ(げろ)多めな印象の作品集。食がテーマと言われてみればそんな感じもしますが、それよりもげろがテーマだと思います。特殊設定も多かったですが、それも上手く使った本格ミステリになっていました。いやー、面白いとは言い辛い、人にも勧められない作風。自分が面白いと思った物を書く、相変わらず潔いですなぁ。2024/12/01
桜
35
「死ぬほど美味しい(帯)」だと?! ふざけるな!なんかよっぽどスゴいじゃないか!! けど、2作目の話の世界。 私はトリップしたくない(´-﹏-`;)2023/11/15
bayashi
22
いつものエログロに食の縛りも加え、その範囲内で最大限バラエティ豊かな本格ミステリ短編5編。面白かった。特に表題作はミステリとして読んだことないタイプで、まだまだ色々あるんだなあと感動。著者の作品は実は文章それ自体も上手なように思うし、ロジックに関わってこない固有名詞やノリで笑いも取られてほんと好きです。2024/05/09