出版社内容情報
自宅にお邪魔し同じ食卓で一緒に鍋をつつくと、湯気の向こうにその人が見えてくる――名もなき鍋が雄弁に語る、それぞれのかけがえのない生活や思い、人生とは。大事な人の思い出が詰まった追憶の鍋もあれば、栄養バランスや手軽さを優先した合理的な鍋もある。「鍋とはこういうものである」という枠組みをはずし、鍋を通して人と語る18編。あなたの家の「名前のない鍋」は何を語ってくれますか?
内容説明
自宅にお邪魔し同じ食卓で一緒に鍋をつつくと、湯気の向こうにその人が見えてくる―名もなき鍋が雄弁に語るのは、それぞれが営んできた日々の蓄積だ。大事な人の思い出が詰まった追憶の鍋もあれば、救済としての鍋もある。「鍋とはこういうものである」という枠組みをはずし、鍋を通して人と語る18編。
目次
1 マイ鍋・マイスタイル―ひとつひとつ、日々の営みを積み上げて(海老も入るけれど「実は普段は…」な豆乳ごま味の鍋;現在就活中 辛みしっかりで作るスンドゥブ;きのこが欠かせない味噌煮込み鍋はふるさとの味;仕事を終えてからお手製の冷凍野菜でサッと作るひとり鍋;どこかで食べた「魚すき」を真似て作る“ほぼ俺流”の鍋)
2 私や私たちを救う鍋―自炊とのきっぱりとしたつきあい方(手づくりの鶏団子入りがお決まりの寄せ鍋 シメは“ひもかわ”;漫画原稿の合間にチルドの餃子とミックス野菜で作る鍋;お酒だけで煮ていく 具材は4つだけの「うちでいちばん適当なお鍋」)
3 家族のためにこしらえる鍋―そこに大切な人がいるから(“3点セット”で娘のために煮えた具をすり潰すいつものトマト鍋;山盛りほうれん草に桜の花まじる豚しゃぶ鍋;細切り野菜とごはん入り肉団子の食べやすいお鍋)
4 鍋に想うあの人、あのとき―欠かせない具材に記憶が宿る(釜山の母に習った鯖とキムチの蒸し煮鍋;しっかり煮込んだ“プヨプヨ”食感のかぼちゃ入りうどんすき;欠かせないのは鱈と牡蛎 犬と猫に囲まれて食べるいつもの鍋;ゆきひら鍋で白菜、豆腐、鶏を煮る 師匠に教わった鍋)
5 我に遊び、鍋に楽しむ―楽しみとしての食(薪ストーブのそばで食べるケジャン入りのキムチと野菜の鍋;鍋をしたいときは友人宅へ 材料を持ち込むのがいつものパターン;裏の畑からもぎたて ハンサムグリーンレタスがメインの野菜しゃぶしゃぶ鍋)
著者等紹介
白央篤司[ハクオウアツシ]
フードライター、コラムニスト。1975年生まれ、早稲田大学第一文学部卒業。出版社勤務を経てフリーに。日本の郷土料理やローカルフード、現代人のための手軽な食生活の調え方と楽しみ方、より気楽な調理アプローチを主軸に企画・執筆する。メインテーマは「暮らしと食」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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