内容説明
塞がれた窓、防音壁、追加錠…監禁目的の改築が施された民家で男性死体が発見された。警視庁捜査一課殺人班十一係主任、姫川玲子が特捜に入るも、現場は証拠が隠滅されていて糸口はない。犯人はなんの目的で死体を放置したのか?玲子の天性の勘と閃き、そして久江の心に寄り添う聞き込みで捜査が進展すると、思いもよらない人物が浮かび上がってきて―誉田ワールド、もう一人の重要人物・魚住久江が合流し、姫川班が鮮烈な進化を遂げるシリーズ第10作!
著者等紹介
誉田哲也[ホンダテツヤ]
1969年、東京都生まれ。学習院大学卒。2002年、『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞を受賞。2003年、『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞。2006年刊行の『ストロベリーナイト』に始まる“姫川玲子シリーズ”は、現在の警察小説ムーブメントを代表する作品のひとつとして多くの読者を獲得し、映像化も話題となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
395
誉田 哲也は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 姫川玲子シリーズも読み続けて第十弾、今回は6年ぶりの長編、安定の面白さではありますが、ここまで従軍慰安婦のことを書く必然性があったのでしょうか❓ https://special.kobunsha.com/himekawareiko/2023/11/08
Sato19601027
330
捜査一課姫川班に加わった魚住久江が、姫川玲子の危うい一面をカバーする役どころにピッタリと当てはまり、魅力的に躍動する涙腺が緩みっぱなしの感動長編。表題の「マリスアングル」は、世の中に溢れている嘘や誹謗中傷、悪意を意図的に広げるという意味で、それに踊らされる人々に向けて、真実を見極めることの大切さを訴えている。姫川と魚住が捜査するのは、日本橋人形町の空き家で発見された身元不明男性の腐乱死体。姫川の事件解明に至る一瞬の閃きに、関係者に寄り添いながら真相に辿り着く魚住の手腕が加わり、物語の深みが一層増している。2024/04/30
ゲンタ
309
誉田哲也先生の『マリスアングル』読了しました。 ドラマも見てたので 姫川玲子 は 竹内結子さんで 魚住久江 は 松下由樹さんで 再生されました。 二階堂ふみ、檀れい 派の方、ごめんなさい。 さて、二周目いきます!2023/10/24
旅するランナー
263
姫川玲子&魚住久江のW主演。それぞれの強みを活かして事件を解決していく様は感動的ですらある。魚住刑事の包容力には誰もが救われるようです。一方、事件の背景として朝◯新聞による慰安婦問題捏造と日刊新聞法の弊害が描かれる。朝◯新聞=反日メディアというスタンスなのだ。今後誉田哲也作品を刊行する許容力は朝◯新聞出版にはないだろう。2024/03/16
hirokun
249
星3 姫川、魚住のダブル主演で展開される警察小説。読み易い文章と、スピード感のあるストーリー展開で一気読み。今回の作品において、従軍慰安婦問題をモチーフとして展開しているわけだが、何かとってつけたような印象で、物語の中での深掘りがされていないような感じがした。日刊新聞紙法についてはこの本を読むまで全く知らなかったが、こちらの法律は、新聞の既得権益、政界との癒着にも関連する法律のように感じる。2023/11/25