出版社内容情報
赤川次郎[アカガワ ジロウ]
著・文・その他
内容説明
高畠和人の母は、“オレオレ詐欺”に引っ掛かり、さらにトラックに歩を進めて重体に。一方、片山と妹の晴美は、別件の“オレオレ詐欺”の犯行を阻止するも、用済みとなった受け渡し役の男は殺されてしまった。事件の捜査過程で得た手がかりを頼りに片山は、“K学院”の寄宿舎で暮らす三輪山和美という女性徒を訪ねる。彼女と詐欺犯の意外な関係とは?さらに寄宿舎には和美の祖父や高畠の娘、おなじみの石津もやって来るのだが…。片山とホームズの推理が冴える、国民的シリーズ第52弾!
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。『幽霊列車』で第15回オール讀物推理小説新人賞、『悪妻に捧げるレクイエム』で第7回角川小説賞を受賞。著作は600冊を越え、ミステリー小説を中心に、その創作活動は多岐にわたる。2005年には、第9回日本ミステリー文学大賞を受賞。16年、『東京零年』で吉川英治文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
23
うーんどこが復活祭だったのだろう。今流行のおれおれ詐欺がテーマ。2018/06/04
よしりん
17
シリーズ第52作目。このシリーズが始まったのって41年前らしい…こっちはすっかり歳取ったけど片山兄妹は変わらず😅いい加減片山・兄にもいいお相手を、妹・晴美も石津とって思ってしまうのは余計なお世話???2019/04/03
メリー
17
赤川次郎三毛猫ホームズシリーズなんて何十年振りだろう。図書館の新刊でふと手に取ってパラパラ見たら、振込詐欺がテーマ。未だに被害の減らない詐欺事件。手口が巧妙化し、騙された被害者が家族に責められ自分をも責め苦しむ。被害者を馬鹿だなぁと批判するのは簡単だが老後の大切な資金を掻き集め家族の為にとの愛情に付け込む犯罪は許し難い。自分に立場を置き換えたなら…う〜ン💦我が家は、そんな電話して来る筈も無い。もし掛かって来たら間違い電話だ❗️と切ってしまうだろう。久々の人気三毛猫シリーズ、長く続いている事に改めて感心。2018/08/26
白雪ちょこ
16
この三毛猫ホームズシリーズの中では、一番腑に落ちない、ぬるっとした終わり方だった。 あんまり回収されていない点も結構多かったし、色々納得できない。 そんな不完全燃焼な章だったと思う。 ホームズが、手がかりやヒントを与えたりするシーンはいつも通り可愛く、良かったのだが、もうちょっと犯人の関係性や出会った人達の伏線なども、拾って欲しかった。2021/08/02
小梅さん。
15
今回の事件が、ものすごくハードで、赤川さんだから、 きっと、希望のある結末になると思っても、ちょっと 切ない展開だった。 でも、中盤を超えると元気になる展開になっていって 特に、小百合ちゃんが大好き。 あの出会いが色んな事をいい方向に向けてくれた気がする。 片山、ホームズ、石津、晴美のレギュラー陣も活躍だったし。 しかし、石津に毒味って、全部食べてしまいそうだよねー(笑)2018/12/14