内容説明
頼朝亡き後の鎌倉幕府は、嫡子・頼家と、その母・政子を中心とした北条氏とが反目、一触即発の状態になる。一方、鬼一法眼は幕府を支える重鎮・三善入道により、その動きを封じられていた。さらに鎌倉幕府転覆を謀る牛若丸らが頼家に放った、名高き女天狗・大鏡により、頼家は乱心、幕府内の混迷はさらに深まっていく。事態を憂慮した鎌倉武士・村上兵衛は法眼に大鏡退治を依頼するのだが…。そうした中、幕府の命運を握る一人の赤子が産声をあげていた…!絶賛の鎌倉陰陽絵巻、待望の書下ろし第五弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たち
23
とうとう、北条政子は母を捨て、鬼になってしまいました。鎌倉時代の歴史は、いまいち苦手でしたが、こうした物語で読むとスルスルと頭に入ってくるので不思議です。戦国の世とはいえ、一幡君は本当に可哀想でした。2017/06/21
Yuna Ioki☆
6
1865-85-62021/08/01
みっくん
1
源将軍絵の終わりになります。表紙が不気味。2017/04/16
たかむら
1
なんとなく、ようやくクライマックスに向けて落としどころが見つかりかけて来た感じ。展開に強引な部分もないわけではないが、まぁ内容が内容だし、あやかしの世界なのでどうにでもなってしまう(してしまう)感じ。 相変わらず、本編とあとがきのギャップの大きさが面白い。 そろそろ一気に話を進めないと終わりが中途半端になってしまうぞ・・・と思っていたので、本書の展開は正直ホッと安心して読めた。2013/03/13
杜ZO
1
北条政子をはじめ、女性にスポットが当たっている巻。冒頭で出てくる赤子が、意外な人になって驚きつつ、納得です。2011/10/01