出版社内容情報
「撮る者」は日々どんなことを考え、どう行動して写真を生み出しているのか。 初心者からプロまでに贈る、著者初の写真論!
内容説明
人物を、風景をどう撮るか。自分の「思い」をどう伝えるか。初心者からプロまで―今こそ考えたい。
目次
「いい写真」とは
世界は「撮り尽くされた」か
カメラとの付き合い方
「写真を撮る者」の条件
写真は「窓」か「鏡」か
人物をどう撮るか
風景を読む
過去を撮る
時代と写真
写真に答えはない
写真はなぜ「わからない」のか
著者等紹介
小林紀晴[コバヤシキセイ]
1968年長野県生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。新聞社カメラマンを経て、’91年に独立。アジアを旅しながら作品を制作する。’97年、『DAYS ASIA』で日本写真協会賞新人賞を受賞。2013年、写真展「遠くから来た舟」で第22回林忠彦賞を受賞。東京工芸大学芸術学部写真学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
66
写真は”いま、ここ”を映し出すものだが、過去や未来を写し込むこともできるのでは、と著者 東京の地形を写し、弥生人もこの角度で見ていたかも、というのは”アースダイバー”ぽいですね2022/08/13
rokubrain
19
たまたま本屋の新書コーナーで見かけて、タイトルがシンプルに響いてきて、そのまま衝動買い。大正解だった。 「分からなかったこと」を整理し、それを自身の経験から分析し、分かるための道筋を1つの方法論として示している。感性だけに終わらせない話として、 ことばが作品制作上、重要な役割を果たしていることが印象的だった。小林さん自身、作品を完成させる過程でキーワードとなることばが必要だと明かしている。とにかくプロセスであり、試行錯誤であり、哲学的なのである。 「本物」へ至る道は感動的なんだなあ。2022/05/13
フク
18
#読了 シャッターを押せば写真は撮れる。日々無数に生まれる写真の中で、「いい写真」とは何か?著者の試行をインスタントに追跡できる。 著者の考えるいい写真について、上っ面くらいは理解できた。だからといって撮れるわけではない。 〈どうしたら写真を撮るものになれるのか〉だけは、レベルは違えど我が身を照らして納得した。 図書館2022/05/22
どすきん
3
一旦返却2022/06/09
oooともろー
2
何でも一流の人が語ると技術論を越えて人生論になる。わからないからこそ考えるし面白い。2023/11/23