出版社内容情報
ピンポイントの疑問を持てるように知識を整備し、ピンポイントにわからなくなるように知識を操作することを考える一冊。
内容説明
世の中には「知ってるつもり」があふれている。「知ってるつもり」はなぜまずいのか?認知科学・認知心理学の知見によると、われわれは手持ちの知識を使うことでしか対象を見ることができない。システム化されていない断片的な“知識”だけでは、きちんとした疑問や推測が起きないのだ。虚心坦懐に対象を眺めれば疑問が湧いてくるということはあり得ない。ピンポイントの疑問を持てるように知識をシステマティックに整備し、ピンポイントにわからなくなるように知識を操作する必要がある。いわば知識を使ってわからなくなる、わからなくすることで問題を発見するのだ―。ロングセラー『わかったつもり』刊行から16年。今最も求められる「問題発見力」を身につけるための方法を解説。
目次
第1章 「知ってるつもり」をなぜ問題にするのか(「知ってるつもり」;私たちはこんなマズイ知識の中で育っている;知識に関するいくつかの誤解)
第2章 「共通性」と「個別特性」によるものごとの捉え方(多様なものを捉える;「共通性」と「個別特性」;特異なものを捉える)
第3章 孤立した知識への対応(繋がっていない知識;孤立した「知ってるつもり」は疑問を生まない;孤立した知識への対応)
第4章 知識システムと教育(これも「共通性」と「個別特性」;公式の罪;学習理論と教育)
第5章 知識システム構築に関する留意点(驚きからのスタート;知識のフル活用が「わからない」に繋がる;単純化と不整合)
引用・参考図書
著者等紹介
西林克彦[ニシバヤシカツヒコ]
1944年生まれ。東京工業大学理工学部卒業。東京大学大学院教育学研究科博士課程中退、同助手。’76年宮城教育大学講師。助教授、教授を経て2010年に退職し同大名誉教授。’18年まで東北福祉大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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