出版社内容情報
人体に無害な近赤外線を照射してがん細胞を消滅させる新しい治療法、光免疫療法を開発した著者が、その最前線について綴る。
内容説明
光免疫療法―人体に無害な近赤外線を照射してがん細胞を消滅させる、がんの新しい治療法が世界で注目を集めている。二〇二〇年九月には、光免疫療法で使われる新薬「アキャルックス点滴静注」が世界に先駆けて日本で正式に薬事承認され、事業が本格化した。光免疫療法とはどのような治療法なのか。身体への負担は?副作用は?転移・再発の可能性は?アメリカ国立衛生研究所の日本人開発者が、治療の詳細と特徴、これからの医療、そして「貧者のプライド」を初めて語る。
目次
第1章 光免疫療法とは何か
第2章 IR700の発見
第3章 治験
第4章 化学への目覚め
第5章 変容するがん医療
終章 医療の未来が変わる
著者等紹介
小林久隆[コバヤシヒサタカ]
1961年、兵庫県西宮市生まれ。現在、NIH/NCI(アメリカ国立衛生研究所・国立がん研究所)分子イメージングプログラム主任研究員として勤務。’87年、京都大学医学部を卒業し、’95年に京都大学大学院内科系核医学を専攻し修了、医学博士号取得。同年に渡米、NIH臨床研究センターフェローに。’98年に帰国し、京都大学医学部助手を経て、2001年に再渡米、NIHのNCIにシニアフェローとして勤務、’05年から現職に。’11年、光免疫療法の論文が米医学誌『Nature Medicine』に掲載される。光免疫療法の研究・開発により’14年にNIH長官賞を受賞、’17年にNCI長官個人表彰を受ける。他に5回のNIH Tech Transfer Award等を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マイアミ
はやたろう
ドイッチョー
小島愛一郎
Sushunra100619