出版社内容情報
野村克也[ノムラ カツヤ]
著・文・その他
内容説明
捕手として3017試合、監督として3204試合。日本プロ野球の黎明とともに生を享けた「球史の生き証人」が選ぶ10人の名将たち。歴史をつくったリーダーに見る、部下育成、人心掌握、組織再生の真髄。
目次
第1章 日本シリーズ
第2章 南海時代
第3章 ヤクルト時代
第4章 阪神時代
第5章 楽天時代
第6章 特別編
著者等紹介
野村克也[ノムラカツヤ]
1935年京都府生まれ。右投右打、「生涯一捕手」。峰山高を経て南海(54~77年)、ロッテ(78年)、西武(79~80年)と、27年の選手生活を送る。安打2901、打率・277、本塁打657、打点1988、盗塁117。MVP5度、三冠王1度、最多安打1度、首位打者1度、本塁打王9度、打点王7度、ベストナイン19度、ダイヤモンドグラブ賞(現・ゴールデングラブ賞)1度。70~77年南海でのプレイング・マネジャーを皮切りに、90~98年ヤクルト、99~2001年阪神、06~09年楽天と監督を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nishiyan
13
野村克也さんが「管理」「納得」「情感」「報酬」「実績」をキーワードに名監督10人選び、その特徴と自身の関わりについて語っている。全ての項目を網羅する川上哲治監督は本当に名監督だったのだな。少し不思議だったのは、西本幸雄監督に関しては以前は積極的な評価をしていなかったと思うのだが、名監督に挙げたのはどういう心境の変化なのだろう。あと広岡達朗監督や上田利治監督、仰木彬監督についても触れてほしかったかな。さすがに10人というのは絞りこみ過ぎた感じがする。ただオールドファンが楽しめる内容であることに変わりない。2018/08/02
anken99
10
ノムさんが選ぶ日本の名監督10人。それぞれがノムさんとは深い関わりがあり、なかなかに読ませてくれる。現代の名将、原辰徳は選から漏れている一方、落合博満はしっかり選出。個々の監督評から、対戦の思い出、さらには当時の自分語りへと脱線していく章も多数だが、それはそれでノムさんらしいし、そして既出エピソード多数ながらも十分楽しめる。意外というか、ノムさんも丸くなったなと思ったのが、褒めていたり、あるいは泣けるエピソードが少なくなかった点。そういう意味では価値ある一冊なんだろう。2019/10/21
bookshelf_yt07
9
【概要・感想】今は亡き名将・野村克也さんが晩年に書いた名将10人。正直、川上哲治さんや水原脩さん、鶴岡一人さんなど監督時代を知らない方ばかりだが、野村克也さんのID野球、そして次世代に繋がっていると思うとワクワクした。改めて野村克也さんの凄さがわかる。2023/04/29
ふね
9
#2 ノムさんが名監督10人の分析を通じて語るリーダー論。野球好きにとっては腹落ちしやすいリーダー論だった。叱ると怒るの違い。語る言葉の大切さ。実践していきたい。2022/02/23
今日のホームラン
9
久しぶりに読んだノムさんの本。水原、三原、鶴岡監督など名前しか知らない監督の話も知れて良かった。以前に比べてノムさんの球界に対する愛情や熱い気持ちをより一層感じることが出来た。やはり球界一の頭脳派だけあってひとつひとつの言葉が重く納得させられてしまう。一番印象に残ったのは王監督の生卵事件の話、事件後の王さんのナインに向けた言葉が胸を打つ。うん格好いい!さすが球界一の人格者。素晴らしい。2019/01/03