光文社新書<br> 手を洗いすぎてはいけない―超清潔志向が人類を滅ぼす

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光文社新書
手を洗いすぎてはいけない―超清潔志向が人類を滅ぼす

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  • サイズ 新書判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334043285
  • NDC分類 498.3
  • Cコード C0247

出版社内容情報

わが国の清潔志向は世界的に見ても異常で、結果的にそれが日本人の免疫力を低下させ、様々な疾病を蔓延させていると著者は説く

内容説明

なぜ、きちんと手洗い、うがいをしてるのに、風邪をひいてばかりなのか?常識を疑え!目からウロコの健康法。

目次

第1章 手を洗いすぎる人は、なぜ体が弱いのか?
第2章 清潔志向がアレルギーを増やしている
第3章 異常すぎる日本の清潔志向
第4章 マスク大好き日本人の愚
第5章 きれい好きをやめれば、免疫力が強くなる
第6章 手はゴシゴシ洗ってはいけない

著者等紹介

藤田紘一郎[フジタコウイチロウ]
医師・医学博士。1939年、旧満州生まれ。東京医科歯科大学卒。東京大学大学院医学系研究科修了。金沢医科大学教授、長崎大学医学部教授、東京医科歯科大学教授を歴任し、現在は同大学名誉教授。専門は、寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学。日本寄生虫学会賞、講談社出版文化賞・科学出版賞、日本文化振興会社会文化功労賞および国際文化栄誉賞など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

58
過ぎたるは猶及ばざるが如し。この国において、人は心身ともに弱くなっているのではと思っている。確かに、医療や保健衛生のおかげで、平均寿命は伸びているが、自分が考える健康寿命ではどうなんだろう。納豆、山芋、メカブ、オクラ、モロヘイヤ、発酵食品を食べるのが良いと書かれていて、かなり食べているなあ~。2022/09/15

Kentaro

50
なぜ過度の手洗いは、感染症にかかりやすい状態をつくり出してしまうのか。人間の皮膚には、表皮ブドウ球菌や黄色ブドウ球菌をはじめとする約一〇種類以上の皮膚常在菌という細菌がいて、私たちの皮膚を守ってくれている。彼らは私たちの健康において、非常に重要な役目を担っている。皮膚常在菌は皮膚から出る脂肪をエサにして、脂肪酸の皮脂膜をつくり出してくれているのだ。この皮脂膜は、弱酸性で、病原体のほとんどは、酸性の場所で生きることができない。つまり、常在菌がつくり出す弱酸性の脂肪酸は、病原体が付着するのを防ぐバリアなのだ。2020/12/22

クリママ

42
異常すぎる清潔志向。身の周りにいる菌と共生し取り込みつつも免疫力をつけていく。清潔にしすぎて菌を殺せば、腸内細菌群のバランスも崩れ、免疫力が弱まる。野菜は繊維質が腸内細菌の活性化に役立つ。抗菌作用を持つなどの化学物質の大半は、長期間使用した際の安全性は検証されていない。等など、すべてとは言わないが、うなずきながら読む。1939年生まれのすごい先生なんだけれど、なんだか気が合っちゃうな~。若い世代に貸したんだけれど、あんまり読んでもらえなかったみたい…2018/04/23

おさむ

34
この題名はもはや許されない風潮が、コロナ禍の日本では強まっています。自分をふりかえれば、外から帰ると1分間以上は手を洗う毎日。体中にサナダムシを飼っていたことで知られる藤田先生は、過剰な清潔志向が逆にアレルギー体質をひろめて日本人を虚弱にしたと喝破してきました。その姿勢はぶれていないし、首肯すること点も多々あります。コロナ禍で、日本人の清潔志向がより一層強まるのは不可避でしょう。健康な体や十分な免疫力をつけるためにも、私達は一歩立ち止まって「程々感」を考える必要がある気がしました。妻のオススメ本でした。2020/08/21

活字スキー

31
ウンコと寄生虫をこよなく愛する藤田先生の著作を読んだことのある人にとっては、特に驚くほどの内容ではなかった。「無菌・無臭」なんてのは自然からかけ離れた、生物の生存に全く適さない状態に他ならない。遺伝子としての情報量でも単純な個数や質量でも、「人間は菌のカタマリ」なのだ。生命の誕生以来、多種多様な生物のひしめき合いの中での調和なくして健全で安定的な繁栄などありはしない。幼児がなんでもすぐ口に入れたがることにも、ちゃんと意味があるのだ。 2018/11/27

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