光文社新書<br> 結婚と家族のこれから―共働き社会の限界

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光文社新書
結婚と家族のこれから―共働き社会の限界

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  • サイズ 新書判/ページ数 260p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334039271
  • NDC分類 361.63
  • Cコード C0236

出版社内容情報



筒井淳也[ツツイ ジュンヤ]

内容説明

現在の私たちは、「男性は仕事、女性は家庭」という近代以降に形作られた性別分業体制を脱し、「共働き社会」に移行しつつある。しかし、この共働き社会では、結婚しない(できない)人の増加、子どもを作る人の減少といった、「家族からの撤退」をも生じさせた。結婚と家族はこれからどうなっていくのか―。本書では、男性中心の家制度、近代化と家の衰退、ジェンダー家族―男女ペアの家族―の誕生など、「家」の成立過程と歩みを振り返りながら、経済、雇用、家事・育児、人口の高齢化、世帯所得格差といった現代の諸問題を社会学の視点で分析し、“結婚と家族のみらいのかたち”について考察する。

目次

第1章 家族はどこからきたか(家族についての話題三つ;母・子と、それを守る存在;「家」の成立;「家」からの離脱)
第2章 家族はいまどこにいるか(男は仕事、女は家庭;「お見合い結婚」の不思議;「男性」からの離脱?;自由な親密性のための三つの課題)
第3章 「家事分担」はもう古い?(「家事分担」問題;家事と格差;家事労働はこれからどうなるか)
第4章 「男女平等家族」がもたらすもの(「平等な夫婦」は目標になりうるか?;家庭が(再び)仕事場に?
共働き社会がもたらす格差
家族による格差にどう対応するか)
第5章 「家族」のみらいのかたち(家族と仕事のリスク・マネジメント;カップル関係は変わるのか?;「公平な親密性」は可能か?)

著者等紹介

筒井淳也[ツツイジュンヤ]
1970年福岡県生まれ。一橋大学社会学部卒業。同大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。現在、立命館大学産業社会学部教授。専門は家族社会学・計量社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

breguet4194q

95
しっかりした学術書です。社会学の範疇になると思いますが、時代状況を背景に、家族のあり方、考え方の変遷を丁寧に説明してくれてます。ボンヤリそうだよなと思う事も、しっかりエビデンスを示して、論理的に持論を展開。説得力があると思います。面白かったです。2021/11/11

おかむら

40
結婚や家族のかたちの変遷。古代はあんがい自由奔放、その後男性中心の「家」制度を経て、いまは共稼ぎ社会へ。共稼ぎでもまだ男が上の価値観が根強く残ってる感。家事育児介護を主に担当しつつフルタイムで一生働くって女はハードすぎるわ。サラリーマンと専業主婦という私らの世代ではまあまあ多数派だった家族のかたちは、本当に恵まれてたんだなー、とラッキーな時代に生まれて良かったわ。子どもらからは恨まれそう? 著者は家族社会学の学者さん。語り口調なので読みやすい。2017/05/22

katoyann

23
共働き社会の結婚について、社会学の分析を提示した本。結婚には、階層が似通ったカップルが結ばれるという同類婚の傾向が見られる。それゆえ、共働き社会では、年収の近いもの同士の結婚が増えていく。その結果、かえって世帯収入の格差が拡大していく。性別分業家族には戻らないという前提ではあるが、結婚が格差を拡大する社会は公平な社会とは呼び難い。恋愛は階層や社会規範を飛び越える要素も含まれる。階層の異なる男女のカップルが増える方が、それも女性の年収が上になるカップルが増える方が、社会として多様性が生まれるとする。面白い。2022/09/24

阿呆った(旧・ことうら)

22
◆フルタイムの共働き夫婦でも、妻の家事労働は平均・週10時間長い。理由は『妻が家庭の責任者としてのアイデンティティを維持したいため、夫の家事の参入を認めない場合』と『低収入の夫自身が、家事をしないことで、男性の権威を表現する場合』がある。後者は何とも情けない。◆同類婚(年齢、学歴、所得階層、民族、宗教などが同じ)が多い社会では『共働き自体が格差を生み出している』◆一口に、女性が働きに出れば良いかと言えばそうでもない一方で、人口減少を考えると女性も労働に出ないと社会が維持できないと言う様々な問題があります。2017/03/02

niisun

22
「あるべき論」ではなく、あくまで「問題提起」と著者は言っていますが、著者の中では「“結婚“や“家族“からの解放」というある程度の方向性は見えているものの、方策が見出だせていない状況にあるのだろうと解釈しました。 ただ、提起された問題や、日本を含めた様々な国の家族の変遷や現状の社会システムとの関係性は非常によく分かる内容で、とても興味深く読ませて頂きました。 特に、『同類婚』を背景にした『共働き社会化』が『世帯間格差の拡大』を招くという話は、これまであまり耳にしてこなかった面白い視点だと思いました。2016/08/23

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