内容説明
目覚めてから眠りにつくまで、呼吸するように日々写真を撮り続ける“写鬼”アラーキー。その眼に映るすべてが被写体となる。年を重ねても衰えない膨大な写真の量と質、鬼気迫るほどの創作エネルギーは、見る者を圧倒。父、母、妻、愛猫の死、そして自身もガンに冒され、ついには写真家として最も大切な利き目である右眼を失明。だが、大切なモノを失うたびに、その写真はますます凄味と切なさを増していく。人生すべてが写真のアラーキーにとって、「写真ノ説明」とは、そのまま人生の説明であり、生き様の説明でもある。本書は、ここ一年余の活動を辿りつつ、過去の名作から最新撮り下ろし、ライフワークである「人妻エロス」の撮影模様、さらにかつて路上で行っていたワークショップの解説まで収録。最も旬なアラーキーと「私写真家人生」の全てが見えてくる!
目次
第1章 「死」と「再生」
第2章 写真と「嘘」
第3章 顔と男
第4章 「楽園」と「地獄」
第5章 現世と常世の「結界」
第6章 夏のエロスと日本の「命日」
第7章 「左眼」と「右眼」
特別付録1 フォトライブ・ドキュメント「人妻エロス」
特別付録2 写真の「仕掛け」
著者等紹介
荒木経惟[アラキノブヨシ]
1940年、東京都台東区三ノ輪生まれ。千葉大学工学部写真印刷工学科卒業。’63年、電通にカメラマンとして入社。’64年に『さっちん』で第1回太陽賞を受賞。2008年、世界的に活躍するアーティストに贈られる「オーストリア科学・芸術勲章」を受賞。’11年、第6回安吾賞受賞。’13年、毎日芸術賞特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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