光文社新書<br> 教育という病―子どもと先生を苦しめる「教育リスク」

個数:
電子版価格
¥770
  • 電書あり

光文社新書
教育という病―子どもと先生を苦しめる「教育リスク」

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2024年04月26日 22時55分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 258p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334038632
  • NDC分類 372.1
  • Cコード C0237

出版社内容情報

学校現場の柔道における死亡事故の多発を指摘した気鋭の社会学者が「教育病」に罹患した結果起こってしまった事例や問題を明らかに。

内容説明

私たちが「善きもの」と信じている「教育」は本当に安心・安全なのだろうか?学校教育の問題は、「善さ」を追い求めることによって、その裏側に潜むリスクが忘れられてしまうこと、そのリスクを乗り越えたことを必要以上に「すばらしい」ことと捉えてしまうことによって起きている!巨大化する組体操、家族幻想を抱いたままの2分の1成人式、教員の過重な負担…今まで見て見ぬふりをされてきた「教育リスク」をエビデンスを用いて指摘し、子どもや先生が脅かされた教育の実態を明らかにする。

目次

序章 リスクと向き合うために―エビデンス・ベースド・アプローチ
第1章 巨大化する組体操―感動や一体感が見えなくさせるもの
第2章 「2分の1成人式」と家族幻想―家庭に踏み込む学校教育
第3章 運動部活動における「体罰」と「事故」―スポーツ指導のあり方を問う
第4章 部活動顧問の過重負担―教員のQOLを考える
第5章 柔道界が動いた―死亡事故ゼロへの道のり
終章 市民社会における教育リスク

著者等紹介

内田良[ウチダリョウ]
名古屋大学大学院教育発達科学研究科准教授。博士(教育学)。専門は教育社会学。学校生活で子どもや教師が出遭うさまざまなリスクについて調査研究ならびに啓発活動をおこなっている。これまで、柔道事故、組体操事故、2分の1成人式、部活動顧問の負担など、多くの問題の火付け役として、情報を発信してきた。ウェブサイト「学校リスク研究所」「部活動リスク研究所」を主宰。主な著作に『「児童虐待」へのまなざし』(世界思想社、日本教育社会学会奨励賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ムーミン

72
一担任、一顧問として子どもたちに向き合っていたころの自分と、立場が変わって子どもと教師の向き合い方をもっと広い視野で見ている今の自分とでは、随分熱の入る部分が異なるのを感じます。先生方の純粋な子どもたちへの愛情を大事にしつつ、教育の本質のところがきちんと大切にされるよう、管理職や俯瞰的に見える立場の人間は、これまでの時代以上に感覚を磨かなければならないと感じます。2021/03/05

へくとぱすかる

68
読み始めてから、途中でやめることができなかった。それほどまでに「教育リスク」は衝撃的である。「子どものため」という言葉があれば、すべてOKになってしまう構造は、学校の中にとどまらない。社会全体の問題であり、社会が「学校化」していることの深刻さを表している。「教育」という建前があれば、死亡事故や暴力も、世間はなぜか軽減して見る。いや、見ているのは、われわれ自身であり、自分が問われているのである。けっして印象論ではなく、統計としての数字を基盤にして、余り知られていない事実を浮かび上がらせた点に注目すべきだ。2022/06/15

62
「子どものため」を建前に教育の暴走が止まらないことを、具体的な数字(エビデンス)を基にして論じている。組体操、2分の1成人式、部活動顧問の負担、スポーツ事故というテーマについてのリスクを示していて興味深い。「つきもの論」で思考停止をするのではなく、エビデースペースで教育を考えていくことが大事だと学んだ。2022/01/03

ネギっ子gen

56
【子どもが健全であるためには、指導者たる教員もまた健全でなければならない】教育社会学者がエビデンスに基づき、学校教育における子どもと教員のリスクについて問う新書。<教育という「善きもの」は善きがゆえに歯止めがかからず、暴走していく。「感動」や「子どものため」という眩い教育目標は、そこに潜む多大なリスクを見えなくさせる。当の活動が内包する心身のリスクは、非教育的だからこそ生じるものである。だから、本書のテーマである「教育リスク」という言葉には、「教育だからこそ見えなくなるリスク」という意味を込めている>。⇒2022/04/18

壱萬弐仟縁

48
重要なのは、教育に関連するリスクであるからには、リスクが想定されるのは、子どもだけに限らない(4頁)。人間ピラミッドの10段と11段の土台では、4段目の負荷が最も高いようだ(54頁)。人権侵害の運動会ならケガは必至。健康を破壊する運動会ならやめてしまえ。組体操の責任者は、教委ではなく校長に責任がある(60頁)。感動ポルノ:ステラ・ヤングが健常者の利益のために、障害者を感動の対象としてモノ扱いすること(2分の1成人式を受けて、109頁)。2015/10/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9763341
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。