内容説明
ウルーカは、森で一番きれいな声で鳴くと評判の、おじいさんフクロウ。けれども、このごろはちっとも鳴かず、じっとしてばかり。さらに、ウルーカの木がどんどんふくらんでいくことが、森のみんなには不思議でなりません。はたしてウルーカのひみつとは…?
著者等紹介
村上晋弘[ムラカミクニヒロ]
1978年生まれ。名古屋大学大学院文学研究科インド文化学卒。現在、農園等で働きながら、創作活動をおこなっている
村上征生[ムラカミユクオ]
1944年生まれ。京都育ち。『きつね』(産経児童出版文化賞美術賞/くもん出版)、『パスタの日記』(産経児童出版文化賞奨励賞/講談社)、『Santa Claus』(講談社)の3冊の絵本を出版。毎年全国で個展を開催するほか、100社以上の企業カレンダーや、雑誌表紙などに多数絵を提供している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mntmt
18
ウルーカのひみつ、それに、春一番のひみつでした!ウルーカの白と月の黄色がとっても綺麗です。2016/02/15
ヒラP@ehon.gohon
15
おもちゃ図書館で読み聞かせしました。大人の読み聞かせ。2021/02/10
遠い日
5
むらかみゆくおさんの絵がすばらしい。質感が感じられて、夜の森の空気感が伝わってくる。おじいさんフクロウのウルーカが人に言えなかった秘密。歳をとると誰でも、簡単には口にできない衰えを抱え込んで、密かに若い頃のようなパフォーマンスを取り戻したいと思うことはある。わたしも年齢を重ねてみて初めて感じることがたくさんあるので、ウルーカの気持ちがよくわかります。ウルーカが自分の秘密をみんなと共有したこと、とても勇気が要ったことでしょう。そして、解放された秘密がこんなことを引き起こしていたなんて‼︎冬の終わりの奇跡。2024/12/08
猿田彦
2
ふくろうのウル―カはリスのどんぐりを失敬して木のなかで声の良くなるシロップを作って飲んでいました。森の仲間たちは、木から甘い香りがするし、木が膨らんでいくので薄々そのことに気づいていました。ある日そのことがみんなに知れ渡ってしまいました。そこで、ウルーカはみんなで飲むとおいしいこと、みんなで歌うと楽しいことに気が付きます。みんなで楽しそうに歌う絵が素敵です。もう、ウル―カのことを許してしまっている表情です。2022/11/26
楓 a
2
私もドングリハチミツ飲みたいな♪(^^)2010/08/25