内容説明
がんはもはや他人事ではない国民病。東大病院の中川先生が、“がんは遺伝”“がん家系”といった誤解を解き、予防法から治療、お金の問題まで徹底解説。一方、専門医自身はどんな生活を送っているのか、予防のために何か特別なことをしているのか、一般の私たちが気になる疑問に中川先生が答え、また同僚の医師たちにもインタビュー。コラムでは、原発事故以降の放射線に対処するための知識をQ&A式で掲載。がんが増え続ける時代に“使える”一冊。
目次
原発事故と安全神話―序にかえて
第1章 がんと日本人
第2章 なぜ、がんになるのか
第3章 がんを予防する!その1―タバコと酒
第4章 がんを予防する!その2―食事、感染対策、運動
第5章 がん検診のススメ
第6章 がん治療
第7章 医者が実践しているがん予防
第8章 もし、がんと言われたら
著者等紹介
中川恵一[ナカガワケイイチ]
1960年東京生まれ。東京大学医学部附属病院放射線科准教授、緩和ケア診療部部長。東京大学医学部医学科卒業後、スイスのポール・シェラー研究所に客員研究員として留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みき
1
「がんで死なない」というより、なるかもしれないので、知識を持っておきましょうという話。日本人の2人に1人がかかるがん。決して他人事ではないので、基礎知識は持っておいた方がいいと思います。読みやすいです。2013/05/09
Keizy-soze
0
現在世界一のがん大国日本。2人に1人ががんになるこの国で起こった福島第一原発事故。この先更に増えていくであろうこの国で生きるにあたっては、いかに逃げて知らないフリをするかではなく、しっかりと向き合い、がんの正しい知識と対応を身につけることが大事だと思う。極端な迷信本が乱立するこの分野において権威ある医師による医学的立場に基づいた見解を書いているので勉強になった。がんに対する知識はこの本で十分。2011/09/20