永遠に来ないバス

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  • サイズ A5判/ページ数 96p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784783706458
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0092

内容説明

本詩集には様々な“水”が登場する。それは、あるときには汚水であり、雨やシャワーの流水であり、私たちを満たし、その端から滑り落ちていこうとする水である。湯気のように現実の周囲を漂う、くらさや気怠さにもかかわらず、丸みのある、肌触りのよいことばたちは、常に明るい陽の方を向いている。何かを欠き、不安を抱えて生きる、私たちの傾斜の角度をあるがままに感知し、その微かな陥没までをも直観し、あざやかな、ことばへの転換を図る。鮮烈な第一詩集『水の町から歩き出して』、現代詩ラ・メール新人賞受賞の第二詩集『青果祭』から6年を経て、いまだみずみずしくも、安定した技法を定着させた詩人の、注目すべき新詩集。

目次

湯屋
永遠に来ないバス
優雅な箒人
空豆がのこる
夏の弟
獣たち
水のなかの黙礼
夕立
ゆれている水
夕日
小島
交歓
感光生活
靴ずれをめぐって〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

6
地上で雨があがる/そして地の下では/透明な引力が雨のようにふっている//「甘い兵隊たちがわたしの背中を/やさしく踏みつけて通り過ぎていった」//かつて「孤島」と人々に呼ばれた/もっともうつくしい女優は死んだ (「溟い水」)2019/11/12

tom

4
この人の小説は、ときどき鋭い言葉が飛び込んでくる。詩人から始めた人はこういうものかと思い、それなら詩集の方もと借りてきた。でも、私には、ちょっと重すぎました。詩というものは、とっても抽象的な物語という感じがあるのだけど、私には物語が読めない。残念です。2014/07/10

savasava

1
詩集は読むのに時間が掛かります。書かれている文章の量は少なくとも、密度が高いので、少しずつ読まないと消化不良になりそう。何度も再読したい詩集です。2014/09/12

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