光文社新書<br> 織田信長最後の茶会―「本能寺の変」前日に何が起きたか

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光文社新書
織田信長最後の茶会―「本能寺の変」前日に何が起きたか

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  • サイズ 新書判/ページ数 261p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334035143
  • NDC分類 210.48
  • Cコード C0221

出版社内容情報

日本史上最大の謎といえば、本能寺の変――織田信長暗殺――だ。黒幕は誰なのか? 暗殺の動機は? 東アジアの思想文化が専門の小島氏が、これまでほとんど触れられてこなかった信長の中国趣味にスポットを当て、そこから新たな謎ときを行います。

内容説明

本書は、本能寺の変について「東アジア」という視点から考察を加えていく。私の本業は東アジアの思想文化についての研究である。したがって、室町時代の政治史に関しては門外漢であり、単なる「愛好家」にすぎない。だが、信長の「変」前日の行動をめぐる従来の研究・叙述のほとんどが、視野を日本国内に限定していることに対して長いこと違和感を懐き続けてきた。十六世紀後半の世界情勢のなかに「天正十年六月一日」を置いて眺めてみると、同時に存在していたさまざまな動きが見えてくる。

目次

プロローグ―本能寺の変とその前日
第1章 信長はどう描かれてきたか―天皇との関わり
第2章 本能寺の変の黒幕候補たち
第3章 永楽銭、石見銀山、倭寇―東アジアの経済交流
第4章 安土城、名物茶道具―信長と唐物
第5章 東アジアの暦と太陽暦、太陰暦
第6章 明暦と日本
第7章 宗教と信長王権
エピローグ―そして太陽暦が採択された

著者等紹介

小島毅[コジマツヨシ]
1962年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、東京大学人文社会系研究科准教授。専攻は、儒教史、東アジアの王権理論。文部科学省科学研究費補助金特定領域研究「東アジアの海域交流と日本伝統文化の形成」(2005~2009年度)の領域代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

28
太陽暦や太陰暦等、歴の話題は興味深いのだが、タイトルと中身の関係がよく理解できない等、読後に残るものがない。もうちょっと読者を引き付ける構成をお願いしたいところ。2022/02/03

スプリント

10
なぜそのタイトルにしたのか。まるで洋書の翻訳本のようなとってつけたようなタイトルです。著者というよりも出版社の問題ですかね。2019/05/04

おらひらお

8
2009年初版。織田信長を東アジアの視点から見直した本です。本能寺の変についても国内に原因を求める傾向が強かったので、視点としては新しいかもしれませんが、著者の見解が最後までは述べられていないような気もします。図書館借用本なので、線が引けず付箋でチェックしましたが、11か所にチェックが入りました。余談的なところにも学ぶところがありました。それにしても日本人における司馬遼太郎の影響は良くも悪くも大きいものであることろ再確認できました。2012/08/12

YOS1968

4
本能寺の変の新説ということなのだろうか。しかし動機が暦にあるとしたところは新しいというかなんというか。戦国時代は日本のローカルな問題という思い込みがあったけれど、東アジアの国際問題であったという視点は新しく、また納得できるものだった。2010/10/19

maito/まいと

4
タイトルと内容のギャップが開きすぎな1冊。結局新たな視点の必要性を提示しただけで、結論に至っていない・・・海外と日本との関わりを意識するきっかけになったし、暦を始めとした日本国内での文化の違いも再確認させてくれたけど。。。タイトルを変えるべきでは?2009/08/24

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