光文社新書<br> 精神障害者をどう裁くか

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光文社新書
精神障害者をどう裁くか

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  • サイズ 新書判/ページ数 217p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334035013
  • NDC分類 498.99
  • Cコード C0232

内容説明

「野放し」と「厳罰化」のあいだ―。なぜ「心神喪失」犯罪者たちは、すぐに社会に戻れるのか。なぜ刑務所は、精神障害者であふれるようになったのか。

目次

第1章 刑法三九条―「心神喪失」犯罪とは
第2章 精神障害者はどう扱われてきたか?
第3章 「座敷牢」から「病院任せ」の時代へ
第4章 池田小事件と「医療観察法」の誕生
第5章 刑法三九条に対する批判
第6章 裁判員制度と精神鑑定

著者等紹介

岩波明[イワナミアキラ]
1959年神奈川県生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医、医学博士。東京都立松沢病院をはじめ多くの医療機関で精神科臨床にたずさわる。東京大学医学部助教授を経て、独ヴュルツブルク大学精神科に留学。現在は昭和大学医学部精神医学教室准教授。うつ病の薬物療法、統合失調症の認知機能障害、精神疾患と犯罪などを主な研究分野とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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GAKU

42
現在様々な立場から異論を唱えられている、「刑法第39条(一、心神喪失者の行為は罰しない。二、心神衰弱者の行為はその刑を減軽する。)」と、「触法精神障害者(犯罪行為をしながら刑事責任を問われない精神障害者)」の処遇について述べられた書。総人口に占める精神障害者の比率より、全ての犯罪を含めた総検挙者の中の精神障害者の比率は少ない。しかし殺人、放火に絞るとその比率は極めて高くなるという現実。筆者はこの書で、客観的なデータ、精神医学的な知識、今の日本で触法精神障害者の置かれている状況等を詳細に検討。⇒⇒2016/01/23

姉勤

30
凶悪犯罪が起きる度に、弁護側が決まって精神鑑定を求め、精神耗弱を理由に量刑を著しく軽減させているイメージを持っていたが、実際とは乖離している事が分かった。裁判がこじれそうな事件は、むしろ検察側が精神鑑定を理由に積極的に不起訴にし、本当に精神病的被疑者は証言能力の欠如や弁護士費用が賄われにくいため、本来無罪になるべき彼らが、有罪になりやすい事。少なくとも読前よりも実情に触れる事が出来た。この世の沙汰もカネ次第。2015/03/03

ノンケ女医長

29
とても難しいテーマを、ぎゅっと濃縮したような読後感。触法歴があっても、治療により病状が改善すれば退院する。この退院の判断について、入院形態を問わず実質は主治医の判断に一任されている実情を、もっと論じて欲しい。医療観察法だって、合議体や社会復帰調整官が判断に迷う事例がたくさんあるし。司法から医療への流れはあるのに、その逆は存在しないという指摘。それを体現した医師は、何人かいらっしゃいます。いずれにせよ、司法と医療、行政が協働し、処遇困難例の体制作りすることは、机上の空論であることが大半のように思います。2021/11/05

小波

26
Kindle Unlimitedにて。精神障害者の人権を護るためにも、どのように裁き、どのように処遇するのか?我々の社会には課題が山積していると感じる。本書は第1版は2009年だが、現在においても抜本的な解決はみられないのであるから、複雑な問題である。アドボカシーは、立場を異にすればぶつかり合うものであり、被害者の人権もまた尊重せねばならず、非常に難しい。精神障害者による犯罪を未然に防ぐことと人権侵害も紙一重であり…医療やソーシャルワークの限界も感じる。2021/06/03

ちさと

25
触法精神障害者の処遇と、刑法39条について解説した書籍です。「弁識能力+制御能力=責任能力」がないと判断されるまでの司法機関の問題点、精神医学は数値で測れる指標が少ないため客観性に欠けるというお話がメインです。違法性の認識がない触法精神障害者を起訴できない事は頭では理解できるけれど…自分が被害者や遺族の立場だったら納得いかないし、犯人が障害者かどうかは本質的な問題ではない。入院措置になったとしても、一定の罪は償ってもらいたい。2018/08/27

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