内容説明
太平洋戦争の激戦地であった島、日本で唯一の砂漠がある島、かけがえのない温泉の島、皇室とゆかりの深い島、極上の酒が眠る島、ホエールウォッチング発祥の島、日本で唯一の熱帯に属する島…。東京の島は伊豆諸島と小笠原諸島からなる。東京から約一〇〇~二〇〇〇キロ南の太平洋上に大小三〇〇余りの島々が点在し、約三万人が暮らしている。近年、ダイビング、釣りといった海の楽しみだけでなく、日本有数の巨樹の森や高山植物、散策できる噴火口など、豊かな森や山も注目され始めている。「荒波の中にポツンとある島らしい島々」―四季折々、変化に富む表情を持つ東京の島々は、眠れる楽しみの宝庫であった。
目次
硫黄島紀行 理想郷から阿鼻叫喚の地獄へ―。そして、今
第1章 伊豆諸島―黒潮の北の島々(大島―日本で唯一の砂漠は感動的なのに、なぜか薄い影;利島―全島の八割を覆う、耕して天に至る椿の段々畑;新島―新島本村は、天然石を利用した日本最大の石造集落か;式根島―日本的な景観が残る島には、古きよき湯治場の情景が似合う;神津島―はるかなる想像の翼を広げてくれる絶海のハイテク素材)
第2章 伊豆諸島―黒潮の只中の島々(三宅島―オバちゃんたちとの遠足で島の魅力にどっぷり浸る;御蔵島―指物の最高の素材は、なんといっても島桑ですよ;八丈島―不思議な魅力の植物公園と切ない食虫植物;青ヶ島―隣の酒造りは、見ているだけでも楽しく、おいしい)
第3章 小笠原諸島(父島・母島―一大国家プロジェクトだった、熱帯作物の小笠原導入;南島―君知るや、素敵な南海の楽園はその名もずばり南島)
沖ノ鳥島航海記 我が国唯一の熱帯、日本最南端の地に立つ
著者等紹介
斎藤潤[サイトウジュン]
1954年岩手県盛岡市生まれ。東京大学文学部露文科卒業。月刊誌「旅」、旅行情報誌の編集に携わった後、独立してフリーランスライターに。テーマは、旅、島、食、農林漁業など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おいしゃん
金吾
雲をみるひと
糜竺(びじく)
kotte