内容説明
現代アートはワカラナイ、現代アートはムツカシイ。そう、決めつけてはいないだろうか。しかし、一枚の絵は人生を変えうる力を持ち、同時代を生きるアーティストの作品と出会うことで、刺激に満ちあふれた世界が始まる。現代アートの現場を見続けてきた若きプロデューサーが、日本と世界のアートシーン、今見るべき作品、行く価値のある美術館、作品を見るときのちょっとしたポイント、オススメの現代アーティスト達までを公開する。
目次
第1章 ニューヨークで起こった事件
第2章 世界の美術館は今
第3章 日本独自の「貸画廊」というシステム
第4章 日本の現代アートの流れ
第5章 アートの時代
第6章 一枚の絵は人生を変える
第7章 時代を映す三人の海外現代アーティスト
第8章 独断と偏見の美術館インデックス
第9章 自信を持ってオススメする現代アーティストインデックス
著者等紹介
山口裕美[ヤマグチユミ]
アートプロデューサー。「現代アートのチアリーダー」として、現代アートの応援団を作るべくウェブページ、トウキョウトラッシュを主宰。アート系NPO法人「芸術振興市民の会」(CLA)理事。eAT金沢99総合プロデューサー。学校法人KIDI学園顧問
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
42
とてもエキサイティングな本だった。現代アートのアーティストは日本でとても冷遇されているという。著者がいうように、アートのインフラというものがあっても良いと思う。現代アートはこの国では過小評価されている。2015/07/22
巨峰
14
美術館や貸画廊など現代アートを取り巻く日本の社会状況を中心に書かれてあってそれはそれで興味深いが、入門書としては失格でしょう。2011/10/10
galoisbaobab
13
日本の美術館のダメだしが多いけど、別に西洋基準で考えなくてもいいんじゃね?って思うんだよね。でも美術館でもっと自由に楽しくしてもいいよな、とは思う。「貴重だ」とか「高価だ」ってことはどうでも良いことで、それがボクにどんなハタラキをするのかってのが大事なんだよね。それが古典だろうが現代だろうがどうでもいいことなんだけど、「同時代」であることで「貴重だ」とか「価値がある」以前に辿りつける。2018/03/20
ミツ
7
2002年の著作ということもあり、若干の隔世の感あり。日本における現代アートの状況や美術館や画廊の実状を海外におけるそれと比較しながら紹介する。著者自身が現代アート支援のNPO法人を運営していることもあり、現状に対する不満や問題提起は日常的にアートに触れていないと考えつかないようなことが多く、ためになった。後半にはオススメの美術館紹介と現代アーティスト紹介もされており、キュレーターや美術館職員を目指す人やパトロンになれるだけの資金を持った小金持ちは読んでおいていいかもしれない。2013/02/07
三崎口@ネットつないだら本格復帰します
3
最近、個人的に気になる分野、現代アート。ということで買ってみたけど10年以上前に書かれた古い本だった。読んでもよくわからん!それでも、アートの見方、行く価値のある美術館などなど初心者の俺にはありがたい?内容だった。芸術について語れるようになる日が来るだろうか2014/02/28