目次
第1章 中二病的とんがり文字vs女子高生的丸文字
第2章 どこで切るか、それが問題だ
第3章 古代の文字はロマンの香り
第4章 母音をどう表すか問題
第5章 そんなルール、ありですか…?
第6章 何かに似ている
第7章 文字で遊べ!
第8章 オリンピックとか、国旗とか
第9章 身のまわりの文字たちの起源
著者等紹介
松樟太郎[マツクスタロウ]
1975年に生まれる。某大学ロシア語科を出たのち、出版社に入社。ビジネス書を主に手がける。ビジネススキル雑誌の編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
61
大爆笑! 世界の文字紹介という、比較的レアな、かつアカデミックな内容を、超多数のギャグで読ませるという稀な本。架空文字を紹介した「絹と立方体」もオタク的情熱が生んだ本だったが、同種のノリを感じますね。そうですか。おっと、著者の文体に影響されてますね。ちなみに著者は「松」さんです。「松樟」さんではなくて。日本語は分かち書きしないのが正式だからですね。(←乗りうつられている)2018/10/06
チャーリブ
34
著者の「中二病」は、自分だけの究極の文字体系を創るというもの。素晴らしいですが、あまり思いつめると青春を棒に振ってしまうので、「中二病」レベルでとどめたいところ。本書は、世界の様々な文字を取り上げて、著者の「極私的」な視点から解説したもの。私が好きなのは、フェニキア文字から派生したティフィナグ文字。古代感がただよっています。カナダ先住民文字も好きなんですが、文字列サンプルがないのが残念。グルジア文字も練習してみたくなる文字ですね。ハングルのことにも触れられていますか、もとは「記号」だったとは🤔。2023/11/10
Ayumi Katayama
15
なんだか、へんな本。ノリは軽すぎるくらいに軽い。ミャンマー文字が丸いことについて『床に転がっているのを踏むと転ぶので注意が必要です』・・・え? ベンガル文字に対しては『線がヨン様のマフラーのようにひらひりと舞っています』・・・は? こんな感じが続くんでしょうか。続くんです。かと思えば、インド棒や母音の話など興味深い内容に触れている。油断禁物です。特に面白いのは『<は「pa」、∧は「pi」、>は「po」、∨は「pe」』。回転させると母音が変わるとは。まあ、要するに文字フェチが高じて本を書いてしまったようだ。2018/08/27
ぐるぐる244
14
「声に出して読みづらいロシア人」が面白かったので、読友さんのレビューでこの本の発売を知り購入。しかし、言語には興味あるけど、文字にはあんまり興味なかった、と気づき挫折しかかるも、もちなおし読了。周りにこの本からの薀蓄を語りたくなり煙たがれる。だって読み方は左から右、あるいは右から左、上から下くらいしか考え付かないけど、マヤ文字は左→右→左斜め下→右ってなに?面白すぎる。2018/10/31
綾瀬ちかこ
8
国の数だけ文字はあり、世界を見てみるとやたらと丸かったり、直線的だったり思わずこんな文字があるのか~と唸ってしまいました。 作者の語り口調で書かれているので、ちょっとお堅そうなタイトルですが中身は非常にキャッチになっています。現代で使われていない文字にも触れているので歴史好きな方にもいいかも?な一冊です。2018/07/17