内容説明
エリート銀行マン・相原の下に、“松戸”と名乗る男から脅迫電話が入った。かつて相原は、同じ職場に勤務する恋人の氏家知可子を自殺で失っていたが、それは自殺でなく相原が殺したのだと男は言う。スキャンダルを公表されたくなかったら“山へ登れ”と不可思議な命令を出す。指示どおり、まだ雪深い後立山連峰の五竜岳へ向かった相原を待ち受けていたのは、女性の全裸死体だった!?偶然かそれとも松戸の罠か…困惑する相原に次の命令が!?さらに、第2の脅迫者が…!?雪の黒部山系を背景に、奇怪な人間模様をサスペンスタッチで描いた、書下ろし長編推理小説の傑作!