内容説明
土地の値上がりで、期せずして億万長者になってしまった石島家では、税金対策に頭を痛めていた。何とかして、赤字の事業を起こし、土地から上がる収益を減らす必要があった。節約ぐせのついた小心者の当主石島祐太には月に100万円の金も使えなかった。そこで、女子大生の祐未子に白羽の矢が…!?祐未子が“これなら月に1千万円の赤字が出せる”と、はじめたのは―なんと探偵局!石島家の持ちもののボロアパートに住む、東大法学部卒ながら、なまけ者の無職の堂青年を助手に、ベンツに乗ったお嬢さん探偵が遭遇する事件とは…!?直木賞作家が軽妙洒脱に描く、痛快ユーモア・ミステリー大ケッサク!