丸山真男集 〈第10巻〉 一九七二-一九七八

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  • サイズ A5判/ページ数 400p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000919609
  • NDC分類 081.6
  • Cコード C0331

出版社内容情報

平和と民主主義を根源的に問いつづけた戦後日本最大の知識人,丸山眞男の全作品を編年集成した著作全集.1995-96年の第1次刊行に際しては,戦後問い直しの機運のなかで広範な丸山論ブームが巻き起こった.しかし,戦争体制に急傾斜する今日の危機的な日本社会のなかでこそ,本集は熟読されなければならないだろう.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

6
南原著作集の解説含む「私が「政治学史」の講義を聴いたのは、昭和十一年度であった。ちょうどその年の二月には二二六事件が勃発し…帝都はまだ戒厳令下にあった…先生は壇につくなり、出席学生をぐるりと見わたして、「この講義には、哲学にたいして自発的な関心をもつ学生だけ出席してほしい。これでは多すぎる」という意味のことを開口一番に注意されたように記憶している。先生は何百人もの法学部学生のなかで、政治哲学ないし政治哲学史にたいして学問的関心をいだく学生がそれほど多い筈がない、ということを多年の経験から熟知しておられた」2022/04/16

Ikkoku-Kan Is Forever..!!

3
古層論を初めて読んだときは、日本的「永遠の今」とは何か。「世界の最先進国」とはどういうことか、というのが疑問だった。要するに普遍者なき場合の歴史意識のパターンを思考しているんだけれど、個人析出論文のときに考えられたような「大衆社会」の持つ問題は世界的な問題である点で皮肉にも世界が日本に「追いついた」と(笑)。あとは「思想史の方法を模索して」。改めて読み返してみて、ここで語られている丸山の学生時代の疑問が「当たり前」なことに驚く。西田もそうだけど、誰しもが考えそうなことを言語化するのがエライだろうな。2013/10/02

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