内容説明
「殺られる!?」志村礼二は同門で空手を修行する加倉文平に完敗。荒みきった生活の末、街でヤクザ相手に乱闘し、凶々しいまでに強い用心棒に叩きのめされた!その非情の凶拳に魅かれた礼二は、用心棒・古流武術萩尾流の鬼才久我重明に入門することを決意!異才夢枕獏の鮮烈なバイオレンスとエロス!待望の大河ロマン第2弾ついに登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
5
「獅子の門」第2作目である玄武編では、それぞれの若者たちが徐々にそれぞれの道を歩み始めました。読んでいるうちに「強くなりたい。」「あいつに勝ちたい。」そんな思いが徐々に、しかし着実に強くなっていることが伝わってきます。彼らの歩む道が今後どのように交じり合っていくのか、彼らの狂気じみた思いの結末がどうなるのか、非常に楽しみです。2013/04/20
ツカモトカネユキ
4
1986年発行。先の群狼編に続き再読。まだプロローグの途中で主人公は、はっきりしません。本格的なぶつかり合いの前日譚のような流れ。先巻より4年の歳月が経っており、登場人物それぞれの成長が描かれています。しかし、本格的に動き出すにはまだまだで序盤の序盤と言うところ。剣豪小説を徒手による格闘に代えた群像劇は、並行する「餓狼伝」と似たところもあります。ほぼ主要人物が出揃った様子。複数人の物語で進むので、この先の融合が楽しみです。発行の前時代にあった梶原一騎イズムを充分に感じさせて次巻へと続きます。2024/08/15
ジョイフル
3
1巻はなんか不気味で嫌なキャラクターばかりに感じたが、2巻でキャラに魅力が出てきた気がする。 特に志村と久我重明がよい。 室戸武志が歩み出そうとするのも魅力的。 ただ我流の稽古でさすがに筋肉体重130キロにはならんと思うが。2022/06/12
北白川にゃんこ
3
強くなっていく男たち。群像劇過ぎで獏ちゃんにもどんな話になるか分からないのだ。2016/03/07
外道皇帝
3
志村と芥が師を得て自分の道を見出していく。室戸が面白いんだよなあ。2014/03/25