出版社内容情報
伝教大師最澄(767一説に766-822)の生涯と思想を紹介しながら、その生き方や考え方が現代に生きる私たちにどのような示唆を与えてくれるのかを解明する。「いかにして仏教を人生に活かすか」を長年探究してきた著者の思索の集大成。
目次
第1章 最澄の悲願
第2章 最澄の入唐
第3章 最澄と空海
第4章 最澄と徳一との論争
第5章 「戒」とは何か?
第6章 大乗戒の独立
第7章 最澄の示寂
第8章 最澄から学ぶべきもの
著者等紹介
ひろさちや[ヒロサチヤ]
1936年(昭和11年)、大阪市に生まれる。東京大学文学部印度哲学科卒業、東京大学大学院人文科学研究科印度哲学専攻博士課程修了。1965年から二十年間、気象大学校教授をつとめる。退職後、仏教をはじめとする宗教の解説書から、仏教的な生き方を綴るエッセイまで幅広く執筆するとともに、全国各地で講演活動を行っている。厖大かつ多様で難解な仏教の教えを、逆説やユーモアを駆使して表現される筆致や語り口は、年齢・性別を超えて好評を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
2
最澄の悲願: 非まじめのすすめ 最澄が日本仏教に突き付けた疑問 彼岸とは何か 愚と狂 利他の願い 最澄の入唐: 天台山に学ぶ 円・禅・戒・密を学ぶ 最澄と空海: 空海との出会い 曼陀羅世界 密教人間vs顕教人間 最澄と徳一との論争: 理想論vs現実論 無量寿経の読み方 戒とは何か?: 習慣を身に着ける いやらしい小乗戒 みんなが菩薩だ 大乗戒の独立 最澄の示寂 最澄から学ぶべきもの: 大乗の根底にあるのは慈悲心 小乗仏教は慈悲心を欠いている 布施の思想 布施とは喜捨 慈悲語に飢えた日本人 みんな同じ人間だ2022/07/14
天使の奇跡
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このシリーズ3人目。仏のものさしを持ちなさい、それには目盛りがないです。世間一般の常識をすて、測らなくてよければ楽なのかもしれない。布施の話が面白かった、席を譲ったあと、どうなろうが関係ないんです。喜捨、相手の状態など関係ないのです。悪人などいない断善の状態である。最澄も面白かった、次は空海です!2022/11/03