出版社内容情報
仏教評論家として世に出始めたころの書籍ですが、内容・文体は古くなく、むしろシャープ。「仏教名作シリーズ」の第一巻目です。「仏教のことばは難解である」といわれますが、じつは難解なのは仏教のことばよりもむしろ仏教の考え方のほうである、との視点で書かれます。その考え方が理解できれば、ことばのほうは案外簡単にわかる、ということに気づかせてくれます。
内容説明
仏教の「ことば」を手がかりにして、仏教の「考え方」を明らかに―。「仏教語を使わないで思索をすすめる」をスタンスにわかりやすさ重視で展開する。
目次
輪廻転生
業と宿業
苦
無分別の心
般若の智慧
中道
愛
仏の本願
慈悲
六道輪廻
地獄・極楽
解脱
諦める
廻向
縁起
空
戒と律
無我
応病与薬
涅槃
方便
不可思議
布施
倶会一処
「仏教者である」ことと「仏教者になる」こと
著者等紹介
ひろさちや[ヒロサチヤ]
1936年(昭和11年)、大阪市に生まれる。東京大学文学部印度哲学科卒業、東京大学大学院人文科学研究科印度哲学専攻博士課程修了。1965年から二十年間、気象大学校教授をつとめる。退職後、仏教をはじめとする宗教の解説書から、仏教的な生き方を綴るエッセイまで幅広く執筆するとともに、全国各地で講演活動を行っている。厖大かつ多様で難解な仏教の教えを、逆説やユーモアを駆使して表現される筆致や語り口は、年齢・性別を超えて好評を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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