内容説明
息子夫婦がニューヨークへ転勤してしまい、毎日をさびしくすごす、おじいさんとおばあさん。そんなある日、一ぴきのねこが庭にまよいこんできました。気まぐれなねこにふり回されながら、楽しくすごす日々。でも、どうやらただののらねこではないようです。このねこ、いったいどこから来たのでしょうか―?手紙を持って、行ったり来たり。老夫婦と幼い姉弟、不思議な縁でむすばれたふたつの家庭をつなぐ、ねこのお話。
著者等紹介
中村翔子[ナカムラショウコ]
大阪生まれ。絵本出版社勤務を経てフリーに
たごもりのりこ[タゴモリノリコ]
骨菫屋を経て、絵本作家・イラストレーターに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はる
42
息子が外国に転勤してしまい寂しい生活をしていたおじいさんとおばあさん。ある日、庭に子猫が迷ってやって来ます。その日から始まる、子猫との温かな日々。寂しい想いをしていたおじいさんとおばあさんが、子猫との触れ合いを通じて元気になっていく姿はこちらまで嬉しくなります。そして、この子猫のおかげで新たな出会いも…。温かな読後感です。実話をもとにした物語というのも嬉しい。2025/02/05
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
37
ねこが手紙を携えて、2つの家庭を行き来したという実話に基づくお話。息子の転勤で寂しい毎日を過ごしている老夫婦と小さな姉弟が、猫を通して次第に心を通わせていく姿がとてもよく、心が温まりました。2018/02/23
ぶんこ
36
近所に住んでいた一人息子夫婦が海外赴任。寂しくなった親の元に小さなミケ猫が現れました。ミルクと名付けて可愛がっていたのですが、どうやらもう一つの飼い主がいたようです。そちらでの名前はさくら。おばあさんが猫の首にお手紙をつけると幼い姉弟からお返事が。こうして文通が始まりました。なんと熊本での実話だそうです。ああ、私もおばあさんの立場になりたい。足を骨折して入院したおじいさんに、姉弟から折り鶴が届く!なんて優しいのでしょう。猫が繋いだご縁が素晴らしいです。2025/02/10
chiaki
33
同居する息子夫婦が転勤したさびしさを紛らすため、野良猫のミルクをお世話するようになったおじいさんとおばあさん。ずーっと家に居着いてくれたのかと思いきや、突然姿を見せなくなったり…。気ままなミルクにおじいさんもおばあさんもわくわくしたりヒヤヒヤしたり!どこかで飼われているのかもと、おばあさんはミルクの首に手紙を挟んだバンダナを巻き付けると…。これ、熊本県で実際にあった出来事なのだとか!ミルクのモデルとなったねこちゃんは、20通以上の手紙を運んでくれたのだそう。ミルクを介した素敵なやりとりにほっこりです♡2020/11/16
Giraffe Teacher
6
ミルク・サクラ はノラネコかと思った。普通の猫は首に首輪がついてるはずなのにミルク・サクラはなかった。2024/06/02
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