漱石文体見本帳

個数:

漱石文体見本帳

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

  • サイズ 46判/ページ数 270p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784585291893
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

人間の内面心理を巧みに描いた作家、夏目漱石。しかし、漱石と同じ時代を生きた読者たちは、多彩な表現をあやつる「文章家」として彼を愛していた。日本語の混乱期を漱石はどう泳いだのか?漱石の小説文体を10に分類。具体的な文例を味わいながら、その効果と背景をわかりやすく紹介。明治の日本語はこんなに豊かだった!『こころ』、『吾輩は猫である』、『虞美人草』、『それから』、『門』、『文学論』、『文学評論』、『道草』ほか多数掲載。

目次

序章 漱石文体論概説
ねじふせる
誇張する
こだわる
ただよう
ボケる
歩く
とどめをさす
訳す
さらす
ほどく
終章

著者等紹介

北川扶生子[キタガワフキコ]
神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了(文学博士)。神戸大学助手、ロンドン大学客員研究員、鳥取大学准教授を経て、天理大学文学部教授。専門は日本近代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くるみみ

12
本書を読んでさらに漱石の作品に興味が湧いた。序章が全体の要約と、明治時代は日本語自体や文体の大激変時代だったことを噛み下いた説明を漱石以外の作家の作品も引き合いに出しながら後に続く章への完璧な文章となっていて、読み始めたら早かった。(買ったくせに読み始めるまで半年以上積んでたのは置いておく)各章のタイトルは文体の効果の動詞なのも合うし分かりやすい。好きな漢学より時代が求めた英文学を学んだのに英文学者としては破綻し、小説家として旺盛に西洋文学を咀嚼しながら小説で実験を繰り返していた漱石。知らなかった。。。2020/12/06

Timothy

7
「作品ごとに雰囲気が違う」「昔っぽくて格調高い感じ」というぼんやりした形容しかできなかった漱石の文章。本書は日本語の様々な文体を(漱石以外のものも含む)例と共に紹介しつつ、それらを作品や場面に応じて織り交ぜながら駆使した漱石の文体を紹介している。言文一致が浸透していく最中、漱石は漢文・美文調などの「レトロな文体」を使い分けたが、読者層の広がりに伴い、そうした古典的要素は使わなくなっていく。非常に面白く、漱石作品を読む上で重要な観点が得られた一冊。必ず再読したい。2020/12/28

ganesha

3
漱石の多彩な小説文体の特徴を、ねじふせる、ただよう、さらすなど10の項目に分類して読み解いた一冊。様々な文章の背景が読みやすく書かれていて、近代化された日本、激動の明治を感じながら読了。2020/07/28

鯉二郎

2
夏目漱石は小説や随筆をどう書いたか。本書は漱石の文体に焦点を当てて解説している。明治時代に小説の概念が輸入され、文学者が競うように新しい日本語表現を作る過程で、漱石は豊かな教養を生かし、漢文調(吾輩は猫である)、美文調(虞美人草)、口語体(道草、こころ)と作品ごとに文体を使い分け、日本文学史上に残る名作を残した。時には小説中でも登場人物や場面に合わせて文体を駆使する。本書を読み、漱石を何度読んでも面白いのはここにあると納得した。本書のおかげで漱石の魅力をさらに深く知ることができた。2021/12/22

takao

2
ふむ2021/05/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15271587
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。