漱石文体見本帳

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  • サイズ 46判/ページ数 270p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784585291893
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

人間の内面心理を巧みに描いた作家、夏目漱石。しかし、漱石と同じ時代を生きた読者たちは、多彩な表現をあやつる「文章家」として彼を愛していた。日本語の混乱期を漱石はどう泳いだのか?漱石の小説文体を10に分類。具体的な文例を味わいながら、その効果と背景をわかりやすく紹介。明治の日本語はこんなに豊かだった!『こころ』、『吾輩は猫である』、『虞美人草』、『それから』、『門』、『文学論』、『文学評論』、『道草』ほか多数掲載。

目次

序章 漱石文体論概説
ねじふせる
誇張する
こだわる
ただよう
ボケる
歩く
とどめをさす
訳す
さらす
ほどく
終章

著者等紹介

北川扶生子[キタガワフキコ]
神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了(文学博士)。神戸大学助手、ロンドン大学客員研究員、鳥取大学准教授を経て、天理大学文学部教授。専門は日本近代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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くるみみ

12
本書を読んでさらに漱石の作品に興味が湧いた。序章が全体の要約と、明治時代は日本語自体や文体の大激変時代だったことを噛み下いた説明を漱石以外の作家の作品も引き合いに出しながら後に続く章への完璧な文章となっていて、読み始めたら早かった。(買ったくせに読み始めるまで半年以上積んでたのは置いておく)各章のタイトルは文体の効果の動詞なのも合うし分かりやすい。好きな漢学より時代が求めた英文学を学んだのに英文学者としては破綻し、小説家として旺盛に西洋文学を咀嚼しながら小説で実験を繰り返していた漱石。知らなかった。。。2020/12/06

MASA123

8
明治時代に、西洋から近代的な「小説」が輸入されたが、江戸期の漢文調、和文調に変わる新しい文体が必要になった。夏目漱石が、日本の小説にマッチした文体を考案し実践した人なのだ。「坊ちゃん」は現代文のように抵抗なく読めますね。 明治中期以降に、現代の文章に使う「である」調、「です、ます」調ができて、漢文調は「教育勅語」など特別な場合にだけ存続した。語尾の「である」は客観的で、「です」は主観的になる。会話文に「である」調は使えない。 漱石の作品を引用して、小説の文体について、いろいろ気づかされる本だった。 2024/09/07

Timothy

7
「作品ごとに雰囲気が違う」「昔っぽくて格調高い感じ」というぼんやりした形容しかできなかった漱石の文章。本書は日本語の様々な文体を(漱石以外のものも含む)例と共に紹介しつつ、それらを作品や場面に応じて織り交ぜながら駆使した漱石の文体を紹介している。言文一致が浸透していく最中、漱石は漢文・美文調などの「レトロな文体」を使い分けたが、読者層の広がりに伴い、そうした古典的要素は使わなくなっていく。非常に面白く、漱石作品を読む上で重要な観点が得られた一冊。必ず再読したい。2020/12/28

ganesha

3
漱石の多彩な小説文体の特徴を、ねじふせる、ただよう、さらすなど10の項目に分類して読み解いた一冊。様々な文章の背景が読みやすく書かれていて、近代化された日本、激動の明治を感じながら読了。2020/07/28

鯉二郎

2
夏目漱石は小説や随筆をどう書いたか。本書は漱石の文体に焦点を当てて解説している。明治時代に小説の概念が輸入され、文学者が競うように新しい日本語表現を作る過程で、漱石は豊かな教養を生かし、漢文調(吾輩は猫である)、美文調(虞美人草)、口語体(道草、こころ)と作品ごとに文体を使い分け、日本文学史上に残る名作を残した。時には小説中でも登場人物や場面に合わせて文体を駆使する。本書を読み、漱石を何度読んでも面白いのはここにあると納得した。本書のおかげで漱石の魅力をさらに深く知ることができた。2021/12/22

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