内容説明
二〇〇八年四月十日―。神戸市立王子動物園で、悲しい別れがありました。インドゾウの諏訪子さんが亡くなったのです。人間の年齢に換算すると百歳を超える、国内最高齢の六十五歳でした。終戦後の混乱期にタイから日本へやってきて、王子動物園の開園当初から神戸市民に愛された諏訪子さん。どのような一生をすごしたのでしょうか?神戸市立王子動物園の人気者だった、諏訪子の一生。小学校中学年から。
目次
第1章 大好きな諏訪ちゃん
第2章 歩いて引っこし、大さわぎ
第3章 灰色のヘビ
第4章 諏訪子と太郎
第5章 太郎の死
第6章 長生きしてくれよ
第7章 つめ切り大作戦
第8章 諏訪子、空へ
著者等紹介
深山さくら[ミヤマサクラ]
山形県に生まれる。『かえるのじいさまとあめんぼおはな』(教育画劇)で第19回ひろすけ童話賞受賞。『ありがとう、諏訪子さん―日本でいちばん長生きしたインドゾウの話』が初めての長編ノンフィクションとなる。日本児童文芸家協会会員
末崎茂樹[スエザキシゲキ]
大阪府に生まれる。日本児童出版美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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読書国の仮住まい
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神戸市にある王子動物園。 2008年4月に亡くなったゾウの諏訪子さん。 国内最高齢の65歳、人間でいうと100歳を超える。 終戦の混乱期1950年にやって来た。 当時は諏訪山にあった諏訪山動物園からその名前が取られる。 約半年後、新しい動物園となる王子動物園に移る際には徒歩で移動。 しかし市電の音で驚き暴れ出す。 ハトやネズミといった、自分よりも小さい生き物を怖がり飼育員に甘えた声を出す。 先住にも後輩にも先立たれてしまう。 1995年にはあの震災も経験。 灘区の百選に選ばれ、ゾウ舎のそばに記念碑が建つ。2024/08/08
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