内容説明
銀座のバー「キリコ」を訪れた2日後、月丘建設の元常務、宝生和浩は、福岡県甘木市秋月の公園で死体となって発見される。胸には梅の枝が置かれ、コートと上着のあいだには短冊が挟まっていた。月丘建設は2か月ほど前に倒産していたが、その背後には何者かの圧力があったのではないかと宝生は疑い、自力で調べ始めた矢先だった。キリコに勤める萩尾冬子は、お店のママ・久和薫から旧知の宮之原警部を紹介され、事件解明のため、現地へ同行。宝生が推理していたように、倒産には多くの疑惑が浮上。梅で有名な太宰府を舞台に宮之原警部が縦横無尽の活躍をみせる。
著者等紹介
木谷恭介[コタニキョウスケ]
1927年、大阪生まれ。私立甲陽学園卒。浅草の劇団「新風俗」、「三木トリロー文芸部」などを経て、ルポライターとして活躍。1977年頃より風俗営業の女性を題材とした小説で一躍注目を浴び、その後『赤い霧の殺人行』で旅情ミステリーの分野に進出。近年は宮之原警部が活躍するシリーズが人気を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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退院した雨巫女。
7
《母‐図書館》真実を知りたい気持ちは、やりすぎだと思います。2012/10/24
不見木 叫
2
旅情ミステリー。私はあまりこういうジャンルのミステリーはあまり読まないのですが、取っ付き難さは無く一気に読めました。2012/09/30
ホキム
1
題名に惹かれて借りましたが 他の作品を読みたいとは思いませんでした。2017/11/05
depo
0
図書館リサイクル本。「太宰府」は殆ど関係が無かった。内容は銀座での水商売の実態、国会議員と官僚、フィクサーが手を組み目を付けた企業をつぶして大もうけすると言うことがメーンだった。題名から「トラベルミステリー」を期待したのだが、期待外れだった。内容に則した題名にして貰いたかった。2020/03/07
きむち
0
・華やかな水商売の裏側 ・社長の鮮やかな亡くなり方が想像できた ・たくさんの関係者が出てきて関係性が分からなくなってきた ・★22018/06/14