内容説明
個人の尊厳を尊重する「国家」とは。フェミニズム・シティズンシップ論、ケア倫理へとその可能性を展開する
過去のシティズンシップ(市民権)論、主にリベラリズムの議論を批判的に再検討しながら、「平等で自由な人格」がよりよく尊重されるための新たな理念を構想する。いかなる者の視点をも排除しない可能性を秘めたフェミニズム・シティズンシップの議論につづき、ケアの倫理と新たな責任の理論を展開。
定評ある「シティズンシップ」論の入門書、ケア倫理の第一人者となった著者によるケア倫理への模索の書でもある。
【著者】
岡野八代
同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。専門は、西洋政治思想、フェミニズム理論。
主な著書に、『フェミニズムの政治学──ケアの倫理をグローバル社会へ』(みすず書房)、『ケアするのは誰か?──新しい民主主義のかたちへ』(トロントとの共著、白澤社)、『ケアの倫理──フェミニズムの政治思想』(岩波新書)など。
訳書にキテイ『愛の労働あるいは依存とケアの正義論〔新装版〕』(共監訳、白澤社)、ケア・コレクティヴ『ケア宣言──相互依存の政治へ』(共訳、大月書店)など。
目次
序 章 「平等で自由な人格」の尊重からの出発
第1章 シティズンシップと国民国家
第2章 現代リベラリズムとシティズンシップ
第3章 リベラル・シティズンシップへの批判
第4章 フェミニズム・シティズンシップ論へ
第5章 シティズンシップ論再考──責任論の観点から
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