内容説明
仏教学により縁起説が釈尊の教えの根本に位置付けられ、通仏教的な真理観としての扱いを受けている現在の状況の中で、伝統仏教の流れに属する華厳教学の縁起思想がどのように認識されるかという点を明らかにする。
目次
第1章 『華厳経』の教え―大仏の成立
第2章 インド大乗仏教の中国的展開―華厳学派の形成
第3章 法蔵の教学形成
第4章 法界縁起の実相
第5章 十玄門の法説
第6章 法蔵教学の後代への影響
著者等紹介
吉津宜英[ヨシズヨシヒデ]
1943年(昭和18年)、広島県に生まれる。駒澤大学大学院人文科学研究科仏教学専攻博士課程修了。博士(仏教学・駒澤大学)。専攻は華厳学・東アジア仏教思想。現在、駒澤大学仏教学部教授、駒澤大学仏教経済研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。