内容説明
かかしのじいさんのしごとは、すずめをおっぱらうことじゃ。「こら、くっちゃならねえぞ」「やーだよ。こめのはなって、うまいんだもん」すずめは、じゆうにそらをとびまわる。じいさんは、みあげるだけじゃ。すずめは、じいさんをしたってやってくる。じいさんも、いつしかすずめをまつようになった…。3歳から。
著者等紹介
深山さくら[ミヤマサクラ]
山形県上山市に生まれる。『かえるのじいさまとあめんぼおはな』(教育画劇)で第19回ひろすけ童話賞受賞。(社)日本児童文芸家協会会員
黒井健[クロイケン]
新潟県に生まれる。新潟大学教育学部中等美術科卒業。出版社勤務を経てイラストレーターとなる。『またたびトラベル』(学研)で、第20回赤い鳥さし絵賞受賞。2003年に山梨県清里に「黒井健絵本ハウス」を開設。児童出版美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こふみ
21
いつも子ども達の笑いを誘うお話ばかり読み聞かせしちゃってますが、たまにはこんなお話も読んでみたい。2024/04/26
りゅうR
20
田んぼを守るかかしとすずめたちの心温まるお話。黒井健さんのやさしい絵がほのぼのとしたお話にとてもあっていて良かったです。2013/10/18
舟江
17
昨日の敵は今日の友。かかしに「はらの なかに、ぽっと あかりがともったようじゃった」という表現はうまい。かすみあみはなつかしい。2021/12/24
しぃ
16
最後の発表会はかかし役をやるそうで、かかしの絵本を探せという無茶振り長男。これを見つけて読んでみましたが、ちょっと切ない終わり方は伝わっただろうか…2023/10/23
紅花
16
息子「じ〜んと来るね」とつぶやく。基本かかしと雀の心温まる話。人間にとって害になる生き物との関係も、「かかし」ぐらいが良かったのかも知れない。と思ったり。2015/12/03