内容説明
脳溢血で半身不随の身体になってから六年、左手のピアニストとして復帰してからは三年半。これまでの軌跡を語った聞き書きの書。
目次
プロローグ 新たな音楽のはじまり(湖の氷が割れて世界が開けた;ある日、突然やってきた終わりとはじまり)
第1章 心のままに音楽と歩んだ軌跡(芸術に心の潤いを求めた時代;ピアノ・レッスンのはじまり ほか)
第2章 音楽の光と影を自由に生きて(自分ではなく周りが変わった;母の眼鏡と父の海外渡航 ほか)
第3章 未来に向かう希望の流れ(左手の文庫(募金)への思いを胸に
ピアニストは手職人である ほか)
第4章 僕を支えてくれる多くの人たち(日本の四季とフィンランドの湖畔;コンサートで弾かなかった曲 ほか)
第5章 僕らを取り巻く世界について(フィンランドの家族、文化、そして風土;僕は旧石器時代の人間かも? ほか)
著者等紹介
舘野泉[タテノイズミ]
1936年11月10日、東京都目黒区緑が丘に生まれる。1960年東京藝術大学を首席で卒業。1968年オリヴィエ・メシアン現代音楽コンクール第二位。1970年東芝EMIレコードと専属契約を結ぶ。1974年第四回福山賞受賞。LP四枚組の「フィンランド・ピアノ名曲集」で、芸術祭優秀賞を獲得。1976年フィンランド大統領より“喞子第一等騎士勲章”を授与。1984年1973年に北欧音楽協会を設立したメンバーで、日本シベリウス協会を創立。1996年日本と諸外国との友好親善への貢献に対し、外務大臣表彰受賞。2002年フィンランドのタンペレで脳溢血で倒れ、右半身不随となる。2004年東京にて左手による演奏会で復帰を果たす。同年、演奏活動再開の様子を密着取材したドキュメンタリー番組NHKハイビジョン特集「左手のピアニスト~舘野泉ふたたびつかんだ音楽~」は、NHK衛星放送局局長賞を受賞。2006年TBS制作左手の作品を探るドキュメンタリー番組「奇跡のピアニスト」は年間テレビベスト作品に選ばれる。8月、シベリウスの音楽の普及に貢献したとして、フィンランドシベリウス協会より「シベリウス・メダル」を授与。11月、左手の作品の充実を図るため、「舘野泉 左手の文庫(募金)」を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月華
okatake
Ayako
timeturner
のび太