目次
「いのち」って何(中村桂子)(“いのち”とは何か―生きるということ;“いのち”には歴史がある―たった一つの存在 ほか)
いのちのかたち(金森俊朗)(いのちは、見える?;いのちとふれる体験 ほか)
いのちの「輝き」を見つめて(沼野尚美)(よく生きること、よく死ぬこと;いのちの質 ほか)
「誰」のためのいのちか(高橋卓志)(人間は本当に偉いのか?;いのちの現場で感じること ほか)
“いのち”への問い(鷲田清一)(いのちを見とどける―「花」をめぐって;隠されるいのちの姿 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
63
話題も感触もちがうが、「子どもだって哲学」。こちらは重い。「他のいのちに生かされている」とは、よく聞くが、その一句だけを取り出しても納得は難しい。だがこの文脈に置いてみると、それが実感にかなり近いものとして、文字通りの意味だと思える。本を、文章として読む意味はここにあると思った。自分の、自分でいやになるところも含めて、まとめて受け入れることから始まる、という言葉。受け入れられるかどうかは、厳しい選択肢のようだが、少なくともそういう気持ちでいたい。また、自分も生き物の一員であることを忘れないようにしたい。2020/02/16
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
10
やさしいことばで、哲学を知るシリーズ。第1巻はいのち。これがいのちです。と見せることはできません。けれどいのちがなんであるかは言葉にしなくても理解しています。どうやって言葉にすればよいのかを5人の先生がアドバイスして考えていく本です。2022/01/03
はこいり
1
易しい言葉で、それぞれの考えるいのちについて表現されていました。印象に残ったのは、生と死の体験機会が現代では失われている、ということです。失われているなら私は、積極的に生や死について、アンテナを伸ばす必要があると感じました。2020/06/18