内容説明
「おいしい紙」といわれても、ヤギではないみなさんには、きょうみがないかもしれませんが、ヤギのヤギマロ先生が、その紙を食べすぎたときのさわぎは、ちょっとした見物でした。いまでもまだ、村の動物たちの語り草になっているほどです。え、いったいなにがあったのかって?それがこのお話ですよ。こんな目には、ぜったいあいたくない、と思うでしょうけれど、ヤギになって、ちょっぴりあじみをしてみたい、と思いませんか?小学1・2年生から。
著者等紹介
たかどのほうこ[タカドノホウコ]
1955年、北海道生まれ。主な作品に『へんてこもりにいこうよ』(偕成社)『いたずらおばあさん』(フレーベル館/以上2点で、第18回路傍の石幼少年文学賞)『十一月の扉』(リブリオ出版/第47回産経児童出版文化賞フジテレビ賞)など多数ある
たかべせいいち[タカベセイイチ]
1950年、東京都生まれ。主な作品に『やまのじぞうさん』(第18回ブラティスラヴァ世界絵本原画展(BIB)金のりんご賞)など多数ある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
34
読友さんご紹介で、読みたい本に入れたら、今年最後の図書館詣でで、遭遇。本当に、ちょっと飛び出していて、呼ばれているようだった(笑) 皆から尊敬される書道家、ヤギのヤギマロ先生には、実は秘密が……。名医だけれど、おしゃべりなフクロウのフクジ先生に命を救われたものの、秘密はみんなの知るところに(笑) 秘密を知った後のみんなの反応が、またいい。袖のメッセージにあるように、これを読むと、ヤギになってみたくなる?(笑) たかべせいいちさんの絵もお話によく合っている。2019/12/27
いろ
16
お習字だし,お餅の仲間 大福だし,何となくお正月を勝手にイメージして,お正月児童書として息子と読んでみる。7歳男児は,先生の食事風景にウケるw 緊張したお習字教室の生徒達の様子も面白がっている。膨れた先生の絵,干された先生の絵が笑える。気難しい先生の失敗を馬鹿にするのではなく,かえってその事が親しみやすさに替わるという展開が,たかどのほうこさんらしい,気持ちよく笑えるお話だった。食いしん坊の母(私)も生徒達と同様,「ヤギだったらよかったのにな~。」「へろりがみ大福,食べてみたいな~。」と思った。2016/01/18
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
10
ヤギのヤギマロ先生はお習字の先生。子どもたちにはちょっと怖い感じがします。お習字教室が終わり、子どもたちが練習した紙をこっそり食べるのが、ヤギマロ先生の楽しみ。だってヤギですから!いつもの半紙の中に、見慣れない紙を見つけた先生。あんこをくるみ食べたところ、今まで食べたどんなものよりも美味しい。先生はこの紙が欲しくて、なんとか沢山手に入れようと考えます…。2020/02/14
遠い日
9
「へろりがみ(へろり紙)」とはいったいどんな紙なのでしょう。お習字教室のヤギマロ先生の秘密。奇病にかかるほど食べ過ぎるとは、どんなにおいしい味だったのかしら。先生の秘密はばれましたが、みんなが先生を前より好きになったことは収穫。2016/08/17
ゆにす
8
こんな楽しい書道教室なら通いたい。2017/05/15
-
- 電子書籍
- 千歳くんはラムネ瓶のなか 6.5 ガガ…
-
- 和書
- 浅草芸人爆笑帳 三一新書