内容説明
日本が生んだ世界的な天才といわれる弘法大師空海。その入唐求法の道2400キロの足跡調査を中心に、空海の生涯をつづる。ジャーナリストが「密教の森」を歩き、つくった「地図」とは―。
目次
第1章 入唐求法の旅へ(赤岸鎮に二カ月の足止め;空海の選択;エリート道を捨て私度僧に;入唐を決意 ほか)
第2章 福州から長安へ(晨昏兼行の旅;杭州で聞く最澄の情報;蘚州にあった二体の空海像;仏教初伝の地;密教の発生と伝承 ほか)
第3章 長安で学ぶ(恵果に会うための周到な準備;不空と恵果;むなしく往きて、実ちて帰る ほか)
第4章 日本の密教誕生(最澄と空海の帰国;高雄山寺での結縁灌頂;高野山開創;密教のショールーム・東寺;即身成仏の哲学;構造的な思想 ほか)