廣済堂ライブラリー
美術館はどこへ?―ミュージアムの過去・現在・未来

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784331850169
  • NDC分類 706.9
  • Cコード C1070

内容説明

ミュージアムという文化装置は、国民国家の成立と歩調をあわせて誕生した。その設立と発展の経緯を解き明かし、未来像を探る。

目次

ムセイオンからミュージアムへ―記憶の集積される場
ルーヴル美術館―近代美術館と国民国家
万国博覧会―一九世紀のスペクタクル空間
データベース―複製技術と美術館
MoMA―作られた「世界標準」
ポンピドゥー・センター―「空想の美術館」の現在形
作品と場所―ホワイト・キューブからの逃走
ポストモダニズム―開かれた空間の出現
国際展―ナショナリズム依拠の限界
メディアアート―複数性の視聴覚体験〔ほか〕

著者等紹介

暮沢剛巳[クレサワタケミ]
1966年、青森県生まれ。慶応義塾大学文学部卒。美術・建築・デザインなどを対象とした評論や翻訳活動を行なっている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zirou1984

34
前半部分のマルローやベンヤミンの古典を紐解きつつ、美術館の起源を掘り下げその役割の推移について論じていく箇所は非常に面白かった。特に、それまでは第三世界から収奪したものの珍奇陳列点としての側面が強かったそれを、フランス革命直後に開館したルーヴル美術館は分類体系化することで展示品としての価値を創出したそのやり方は、美術館が近代的社会のイデオロギーと密接に結び付いていることを表している。それに対して後半のマルチメディア展開に関する論説が微妙なのは、2002年における想定以上にITインフラが発展した為だろうか。2015/09/04

むちれお

1
webマガジンに連載されていたものをまとめたものらしい。美術館の成り立ちや変遷などをざっくり考察したような感じかな。美術館の歴史自体に焦点を当てた本ってあまりないのかも。2018/01/14

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