内容説明
残業つづきの毎日から逃げ出して、人生初の海外旅行に向かった先は、南太平洋の島々。そこには何の憂いもない日々と、人なつこい人々が待っていた。オンボロ貨物船で島から島に渡り歩き、木の上でネズミにかじられながら夜を明かし、村の男たちとナンパに繰り出し、アリの踊り食いやふんどし姿にチャレンジした男ひとり珍道中。
目次
第1章 雨の港で手を振って―トンガ
第2章 南の島はちんぷんかんぷん―サモア
第3章 ええのんか?!ちんちんガールズ―キリバス
第4章 極秘指令南洋の秘薬をゲットせよ!―チューク
第5章 すまん、何かめぐんでくれ―ヴァヌアツ
第6章 海はなくともおっぱいはある―パプアニューギニア
第7章 ふんどしバラバラ突撃隊―ヤップ
著者等紹介
おがわかずよし[オガワカズヨシ]
東京都出身。現在パプアニューギニア在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ガンジス川沐浴子
5
ポリネシア?ミクロネシア?メラネシア?南太平洋の島々をバックパッカーで転々と旅する紀行文。 憧れるけど、虫とかトイレとか食べ物とか大変そう。 著者は持ち前の愛嬌と社交性で現地の人々と仲良く過ごしてすごい。 のんびり楽しい南の島だけれど、ところどころ戦争中の日本の影響を受けていたり考えさせられる。 解説で書いてあったけれど、著者は島人たちの貧しさなどを傍観できずに政府機関的な職務をすることになるらしい。気になる。2021/10/24
ようこ
5
最初は場違いなところに来た旅行者の話かと思ったけれど、読み進むうちに著者の人柄というか、人徳で南の島の社会に溶け込みながら紹介される島の文化や特徴を知るのがたのしくなった。この旅行記のような度は正直私にはできそうもないが、うらやましくはあるかな。もっとこの著者の本が読みたいと思った。しかし、南の島じゃなくてたとえばこれが日本の田舎についての本であったとしてもこの著者のものならきっと同じような印象を受けるだろうと思った。2012/07/26
piroaki7
2
これはオススメです!! あまり知らなかった南の島の生活。楽しいだけじゃなくて考えさせられる部分も多々あります。特に日々の生活に疲れてる人に読んでほしいです。人の生きる道っていうのは、一つじゃないんだと感じました。素敵な一冊です。一番ラストの部分が特に素敵でした。2012/03/26
Akira
0
本書はバックパッカー紀行書の中でも稀有な内容である。たいてい本はアジアが多いのだが、太平洋の島々を巡るからだ。バックパッカーは基本何処へいっても自由なのだが、結果として、よく使われているルートを辿ってしま事が多い。しかし、本書はアイランドホッピングをしてゆるい感じの文章で島々であったことを書いてある。南国だけにユルイ内容で、劇的な内容はない。2013/11/03
Като́н
0
めちゃくちゃ面白い!初めての海外旅行でサモア行くってどんな人よ笑。てか、なぜこんな名著が日の目を見ずに無名なのか。かつては『天下太平洋物語』と言う名前だったとか、蔵前さんの『あの日、僕は旅に出た』でも本書解説でも言っていた。確かにこの書名だと内容がわからんなあ、文庫化の際の改題は英断だと思う。全ての国を周る壮大な夢のためには当然南太平洋も避けては通れない場所、参考にさせてもらう。2021/11/11