内容説明
本書は、歴史上、定説・常識とされている史実の意外な成立過程を紹介すると共に、時の為政者たちによって覆い隠されてきた歴史の真相を解き明かす。
目次
序章 日本史の表と裏
第1章 意外な日本人の正体(日本人は本当に純粋な単一民族なのか;古代日本人は外国人に違和感を抱いていなかった;古代日本にも奴隷制があった ほか)
第2章 日本の「文化的伝統」はまだら模様(『古事記』『日本書記』は教科書検定の始まり;「プロレタリア文学」の始まりは万葉時代;日本の女流文学は世界の先端をいっていた ほか)
第3章 生活の知恵にみる「歴史の真相」(古代「女性は太陽だった」;女尊男卑こそ日本の伝統;“性におおらか”が日本の本来 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobody
9
俗っぽいつくりに反して中身は硬い。『まやかしの伝統』という書名で新書で出しておかしくない。文脈に骨が通っているが木村時夫「監修」となっている。色々調べた結果、『日本のいちばん長い日』が大宅壮一「編」から今では半藤一利の著作とされているように、本書も木村時夫「著」と看做していいだろう。荘園の説明などこれまでで最も判りやすい部類に属する。私の場合荘園が本当に判るためには、まずビジュアルから摑めてないので、写真は無理だから判ってる人に「これが荘園です」という絵を描いて見せてもらうところから始めなければならない。2023/01/09
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- 和書
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