出版社内容情報
太平洋37日間漂流船長はなぜ生還できたか。
長崎の漁師・武智三繁さんんが長崎県西彼杵半島沖でエンジン故障で漂流。行方不明になってから千葉県銚子沖で救助されるまでの37日間をたった一人で何をし、何を考え、どう生きたのかの全てを明らかにする独占手記。
目次
プロローグ 水平線までの距離
第1章 携帯電話
第2章 キーホルダーのルアー
第3章 ヤカン蒸留器
第4章 台風
第5章 太平洋の星
第6章 第二十一末広丸
エピローグ 崎戸
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
5
本当に極限の状態に陥った場合には、水こそが最も重要となる。動くためには食料を摂取し、エネルギーを得ることが必要である。しかし、例え助けを求めて動いても、それが報われる保証はどこにもない。それよりも、生き残ることを目指し、それに障害になるものを諦めることが大切である。2013/10/11
日向の犬
4
夜中、洗面所で蛇口から出てくる水道水にものすごいありがたみを感じた。朝にはそのありがたみをすっかり忘れてしまっていたけれど…。「人間の欲望にはきりがないから。腹いっぱいになれば、もっと旨いものが食いたいとか、なんとか思うようになるわけだ。水飲んだら、飯が食いたくなって、煙草が吸いたくなったみたいにさ。欲望にはとめどがない」この言葉が印象に残った。2014/11/17
ぼっこれあんにゃ
4
◎37日間の壮絶なサバイバル生活が、淡々と綴られている。生き抜くためのスリリングな戦いをこなすというよりも、一瞬一瞬やるべきことをなし、淡々と日常生活を過ごしているような武智さんの姿が印象的。むしろ生きていくということを哲学的に考えさせられる。漂流中に見た星空が忘れられないという武智さん。助かって本当に良かったです。2014/09/06
空隼
3
生きるという意味がなんなのかを考えさせられる。2013/11/24
takao
2
ふむ2022/08/23