内容説明
日本橋本船町にある幕府直属ともいえる御用達の米問屋を、暴徒化した群衆が襲った。大凶作で米価の高騰が続き、飢えに苦しむ庶民が、無為無策の幕府へ不満を爆発させたのだ。御上に楯突く小気味いい出来事に出くわした口入れ屋の手代・新八は、襲撃に加担した咎で役人に追われる仙次を匿った。そして新八は、義理の兄になる浪人、凄腕を隠し持つ辰巳芸者の付き人らと共に、仙次を窮地に陥れ、悪の巣窟に逃げ込んで凶行を繰り返す男どもを、死地へと追い詰めていく。
著者等紹介
本庄慧一郎[ホンジョウケイイチロウ]
東京生まれ。本名・望田市郎。劇作家・小沢不二夫氏、三好十郎氏に師事。演劇(戯曲・演出)を学ぶ。その後、民間放送で番組の脚本や構成台本を執筆。また、コピーライターとしては、日本民間放送連盟賞をはじめ、海外の賞など百五十以上を受賞する。1991年小説家に転身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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