内容説明
夜半に町内の仏具屋が襲われた。下っ引の見習となった草太が駆けつけると、隣の八百屋夫婦が刺し殺されていて、仏具屋の主人、弁助の姿はない。さらに調べると二階の長持の中に幼児のおみのが隠れていた。父親はどうしたと聞くと、おみのは泣きながら「鬼に捕まったのかもしれない」と言う。「かくれんぼするんだってお父っつあんが言ったよ。でも本当に恐い鬼がくるから声をだしちゃ駄目だって」…。草太の犯人探索の活躍と成長を描いた表題作を含む四篇収録の好評シリーズ第三弾。
著者等紹介
片岡麻紗子[カタオカマサコ]
1972年、兵庫県神戸市生まれ。関西大学文学部卒業。2001年、『浮世奇絵草紙』で講談社第9回ホワイトハート大賞を受賞(水野武流名義)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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