内容説明
深川にある縁切り宿の用心棒塙十四郎は、駆け込み寺・慶光寺の主万寿院から、昔大奥にいた時に右筆として仕えてくれていたおさんという女の消息を調べてきて欲しいとの頼みを受け、京に向かった。しかし、おさんが嫁いだ先の紅白粉の『京紅屋』は、半年ほど前に強盗の押し込みに遭い、主の清兵衛が殺されて潰れていた。おさんとその娘のお結はいずこともなく姿を消していた…。縁切り御用を務める『橘屋』のお登勢と剣客塙十四郎の活躍を描く書下ろし好評シリーズ第十三弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たーくん
6
駆け込み寺「慶光寺」の主・万寿院の知人の娘・お結を、京から連れ帰ってきた「橘屋」の用心棒・塙十四郎。お結は目の前で父親が殺され口が利けなくなっていた。江戸でやっと静かな日々が訪れたころ、突然、お結は命を狙われる。それをきっかけに判明した衝撃の過去とは―。(「さくら道」)表題作をはじめ、ひとの温もりに癒される四編を収録。著者の代表シリーズ第十三弾。2023/01/05
しらたまはなこ
2
いい話だけど、ごうくつばばあのおれんとかあぶな絵の治三郎とかひどすぎる。2017/09/04
なつき
2
万寿院の頼みで京に向かった十四郎はとある事件以来口を聞けなくなった娘を江戸に連れて帰るが・・・。表題作のラスト、桜の中を歩く親子三人の姿が目に浮かびました。きっと父親も娘の姿を見ていることでしょう。4話の中では1番好きです。2013/06/05
らいむ
0
OOO 駆け込み寺の宿主人と、その用心棒の浪人が、主人公。 女性から離縁が難しかった時代の、一人一人が抱える問題を風情あふれる知恵で守っていく物語。 この二人の行く末もお楽しみ。
純白天使
0
読了後、温かい気持ちなれる話が4篇…2014/03/30