内容説明
言われなき罪に問われ江戸に追放された信夫藩藩士佐山壮之助。慣れぬ江戸の町で親子四人細々と生活を始めたが、突然刺客に襲われる。家族を守るため江戸郊外に身を隠すが、執拗に襲ってくる刺客。厄介者のように放り出し、殺害しようとしている藩主の薄情さに怒りを覚え、己の不運を呪う。果たして家族四人の生活を守りきれるのか…。武士を捨て町人として懸命に生きる男の心情を描く連作時代小説。
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年福島県生まれ。立教大学法学部卒業。1993年『黒牛と妖怪』で第17回歴史文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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